ずうずうしさのすすめ

歴文の江中です。先日の文化史学会のおりのお話をしましょう。

発表の順番だとY先生にいわれたときは、「まずい!ムリムリ!」と思ったのですが、「すぐできないといわない」という最近のプランシップ――学生のころ、先生にいわれた――にしたがって引き受けてしまいました。どうせ頭のなかは年中おなじことでいっぱいなのだから、何とかなるだろうとタカをくくったのかもしれません。予想どおり、なかなか準備にかかれなくてモンモンと時間はすぎ、数日前になってやっと、「どのようにしゃべろうか」と考え始めました。まとめのノートをせっせと作ってみて、愕然!そんな暗号のような、隠語のようなこといったって、学生たちはおそらく何も分かってくれないにちがいない、それじゃどうすれば? 前の晩もかなり遅くなってからやっと「大原則は何か」、専門用語をできるだけ使わずにまとめようと思いつき、やってみると、それでも使わなければならなかった専門用語こそ、大原則なのだと気がつきました。発表では6,7割しか話せませんでしたが、何か分かってもらえたかしら?でもこの発表と鋭い質問をしてくれたM先生のおかげで、少なくともわたし自身にはつぎのキーワードが見えてきました。「離散的要素」です。説明が必要な方はどうぞ研究室へ。
ゆっくりおしゃべりしながら理解を深めたいと思います。