4年生の就活

最近、4年生の就職活動の大変さが世間の話題になっています。
そこで、どうしたら良いのか少し考えてみたいと思います。科のキャリア・デザイン・ポリシーには、教職や学芸員と並んで、出版業界や旅行業界への就職を勧める文言が書かれていますが、それだけではなくもっと広く就職先を考えても良いのではないかと思います。そもそも歴史や文化の勉強をするということは、それらを築き上げて来た人間について深く学ぶこと、人間に対する洞察力を養うことだと思います。具体的にどの時代の何について勉強した、卒業論文で扱ったにせよ、人間を見る眼は必ず育って来ている筈です。それを社会に出て試してみようと考えて欲しい。アルバイトの経験から、組織の中に身を置き、人と接してその場に最もふさわしい行動を取ることに意欲を感じた、それをある種の快感に思い、自分にそういう資質があることを発見したという人も多い筈です。それを自信として、自らを社会に役立てるための一歩を踏み出す、そのきっかけに就職活動を活用するのだと考えるのはどうでしょうか。確かに卒業後も大学のキャリア支援センターは充分なバックアップをしてくれますが、世間の通念として卒業時に就職先が決まっているのはあたり前のこととされていて、それを逃すと就職活動が大変難しくなり、自分に合った就職先を見つけるのが困難になるでしょう。だからこそ、今、卒業の前日まで出来る限りの就職活動を行って自分の可能性を開花させることを考えるべきだと思います。そうすれば、その先に更なる可能性が開けることになるでしょう。何もせずに居ても、それこそ何も起こらないということだと思います。ともかく行動すること、卒業論文を書き上げることが出来たのだから、自信を持って動き出すことが大切だと考えます。Good luck!

(2月12日 歴史文化学科キャリア支援委員 吉成 薫)