松田ゼミで卒論集をつくりました!

こんにちは、松田忍(日本近現代史)です。

2年間一緒に頑張ってきた4年ゼミ生と学生生活最後のゼミをおこないました。

ゼミ最終回は恒例の卒論集づくりです。学科所有の製本機で、みんなの卒論を1冊の本にします。

また模範となる論文を抜粋して製本し、後輩たちに渡して卒論を書くための参考としてもらっています。

晴れやかな笑顔ですね~~♪

名前の五十音順で論文を並べても良いのですが、せっかくの論文集なので、みんなで話し合って、内容に関連性がある論文を時代順に並べて、「研究書」っぽくしました。この編集作業が毎年楽しいんだよね。「私の卒論を読む前に○○さんのを読むと理解深まるからセットで読んで欲しい!」とか「私だけ誰ともつながってない。だれか仲間になって!」とか「Love関係の卒論だけ集めた部をつくりたい!(謎)」とか大盛り上がり笑

その結果できあがった目次が以下の通り。

第一部   日本社会の形成と展開

幕末期における剣術廻国修行の実態と意義について―近代国家形成への軌跡―

北海道における日本人移民の道内移動と共同体形成

大正期における「変態」概念の成立と大衆社会―科学の時代における「変態」―

戦前期における建国祭の浸透について

太平洋戦争期における吹奏楽の台頭―厚生音楽運動で活躍した音楽―

戦後日本の男女交際をめぐる言説と実態~男女交際の純と不純~

第二部 「大東亜戦争」の行方

来栖三郎が描いた世界構想―日独伊三国同盟締結に際してー

第二次世界大戦後から一九六〇年の東アジア―権力の空白から開発体制までの道程―

近代日本の主体性とアジア―「大東亜戦争」から考える竹内好―

第三部 戦争の傷跡と人びとの人生

近代日本における戦争神経症の実態と認識

日本の捕虜観形成と捕虜政策

敗戦後台湾における在台日本人の動向

アメラジアンの誕生―基地のまちで出会う男と女―

従軍慰安婦問題と教育との関わり

どの論文もとても面白そうでしょ?実際に力作揃いで迫力のある論文ばかりですよ!

今年の特徴としては……

①女性や男女の問題に関心をもって研究した学生が多かったこと。

②日本社会の統合に興味を持って研究した学生が多かったこと(第一部)。

③かつて「大東亜戦争」といわれた戦争を現代の若者世代の目でクリアに切り取った研究があったこと。(第二部)。

④戦争の負の側面に果敢にチャレンジして研究した学生が複数いらしたこと(第三部)。

まずはゼミ&卒論おつかれさま!卒業までゆっくり羽を伸ばしてくださいな!!