文研ーピアノ・ソナタ楽しみました。

歴文教員の掛川典子です。
早いものでもう12月に入り、アッという間に1週目も週末になってしまいました。大学の構内の銀杏並木も本当にきれいに黄金色に燃え立っていましたが、落葉が始まり、月曜日に大学に来たときには土の上に一面に散り敷いていました。附属校の子どもたちも歓声を挙げていましたね。
11月には秋桜祭があり、1・3年生の学寮研修もあり、通常授業も回を重ねて着実に進んでいます。秋桜祭での「歴文サロン」には、第一回卒業生を始め、お子さん連れの方も多く、両日とも大勢の卒業生が来てくれていました。嬉しいです。歴文はほのぼのした温かい学科です。
さて、ごく最近の文化研究講座のお話をしましょう。昭和女子大学では全学の学生に、創立者講堂(旧人見記念講堂)でのクラシック、民俗音楽、オペラ、雅楽、ダンス、演劇、ミュージカルなどの鑑賞を、年度ごとに規定数をこなすことを義務づけています。私は特にクラシックが好きなので、喜んで聞かせていただいています。世界最高峰の演奏家が、学内で本学の学生のためだけに演奏してくれるなんて、とてつもない贅沢を味わっているのです。学生の鑑賞態度もよく、音響も大変良いためか、演奏家の方たちはたいそう気持良く音楽を奏でてくださっているように見受けられます。先日はゲルハルト・オピッツさんのピアノ・コンサートでした。ベートーベンのピアノ・ソナタばかり4曲も集中演奏してくださいました。4曲も続くとさすがにベートーベンの音というものが分かったような気がしてきます。またその前には、ウィーン四重奏団の演奏も聞かせていただきました。皆さん素晴らしい音色を響かせてくださっていました。私にはピアノの音がことに柔らかく聞こえて、あれっと気になったのですが、本学講堂にある2台のグランド・ピアノのうちベーゼンドルファーで演奏されたものでした。調律師の方にお話を伺うことができました。20歳前後の若く感性の柔らかい時代に、本物の音、演奏を体験できる皆さんはとても幸せだと思います。