「考古調査士認定機構」ホームページはこちら → http://www.jabar.jp/program/
平成21年度より、「考古調査士資格認定機構」による「2級考古調査士」資格を、昭和女子大学でも取得可能となりました。
考古調査士資格認定機構は、考古調査士資格申請に加盟する全国の大学・研究機関共通の統一的な資格審査・授与機構の組織です。
「2級考古調査士」資格取得者が大学院に進学し、所定の関連科目の単位を取得すると、「1級考古調査士」資格が与えられます。本学では、来年度以降、大学院の科目申請を行う予定でいます。
1.考古調査士とは(考古調査士資格認定機構ホームページより)
埋蔵文化財調査には様々な知識と技術が必要です。遺跡発掘に関わる調査・記録技術や安全対策、衛 生管理などの管理技術、考古学的な専門知識などが必要です。調査成果を的確に報告書にまとめあげる知識と技能も必要です。さらに近年では、それらを社会に向けて発信し、地域の歴史として地域住民に還元することが重要な任務になってきました。
埋蔵文化財の調査と保存・活用に関する技術と知識は、専門的な領域に属し、一朝一夕で修得できるものではありません。大学で、長期の時間と費用を費やして修得したものです。また社会での実務経験も必要です。
考古調査士資格とは、そのような長年にわたる埋蔵文化財関係の訓練を積んだ人に対して、与えられる専門資格です。
しかし、弁護士や医師のような国家資格ではなく、民間組織が発行する資格であり、独占的な資格ではありません。
大学などの教育機関で、考古学を専門に勉強した学生や、あらためて学びなおした社会人からの申請に基づき、資格認定機構が、その内容を審査し、資格を授与するものです。
2.資格要件
(1) 本学歴史文化学科が開設する科目のうち、別紙の科目から、3科目群5科目以上、10単位
取得を必須要件とする。
(2) 第5科目群を1科目取得を必修とする。
本学では「文化財学概論」がこれに相当し、歴史文化学科2年次前期必修科目
(3) 1科目群内、最高2科目4単位まで申請が可能
(4) 考古学に関する卒業論文は、テーマに応じて第1科目群から第7科目群のいずれかに割り振
り、単位を加算することができる。2単位相当
(5) 上記の要件により単位を取得した場合、「考古調査士資格認定機構」に申請することにより、
資格が授与される。
必要単位を満たせば、在学中に資格取得が可能
3.資格の申請
(1) 資格取得希望者は、「考古調査士資格認定機構」が定める手続きに従い、大学か ら発行され
る「単位取得証明書」を添えて、所定申請期間内に必要な書類ととも に「考古調査士資格認定
機構事務局」に資格申請を行うことができる。
必要書類等は、別途、資格取得希望者に通知する。
(2)「考古調査士資格認定機構・資格審査専門委員会」が申請書類を審査し、「資格 認定機構委
員会」の承認を得て、合否を決定し、資格を授与する。
(3) 申請料 2級考古調査士 \20,000
4.留意事項
「2級考古調査士」資格は、大学で考古学を専攻した学生に与える資格であり、卒業後に、資格を生かした職業(地方自治体・財団が運営する埋蔵文化財センター、都道府県・市町村教育委員会職員、博物館等の考古学専門職等)に就くうえで有利な条件となることを目指している関係上、取得科目は、考古学関連科目を主体とすること、また、本学が毎年夏季休暇を利用して行っている、遺跡発掘調査に積極的に参加し、考古学に必要とする技術・方法を習得することが望ましい。
希望者は、「考古調査士認定機構」ホームページ(http://www.jabar.jp/program/)を参照のこと。
5.科目群の内訳
第1科目群 考古学の概説
第2科目群 考古学の基礎的方法論を扱う科目群
第3科目群 考古学の個別分野を特論的に扱う科目群
第4科目群 考古学調査の技術的実習分野
第5科目群 埋蔵文化財の保存と活用を扱う科目群
第6科目群 文化財科学を扱う科目群
第7科目群 その他の関連科目群
参 考 推奨履修例
第1科目群 考古学概論 前期 2単位
第1科目群 考古学概論 後期 2単位
第2科目群 考古学基礎 前期 2単位
第2科目群 考古学基礎 後期 2単位
第4科目群 考古学実習A 1単位
第4科目群 考古学実習B 1単位
第5科目群 文化財学概論 2単位 計12単位