諏訪原遺跡発掘調査だより第5弾~ミニチュア土器~

今日は今回の調査で出土した「ミニチュア」土器を紹介いたします。

手のひらに収まるほど小さな土器。

土器の形をしているし、土器と同じで粘土で作って焼いている。

しかし、ちっちゃくて、器としては使えない。

そんな土製品を「ミニチュア土器」と呼びます。

竪穴住居に流れ込んだ土の中から見つかりました(写真右側)。

欠けたところのない完形品です。

子供のおもちゃでしょうか?

子供が土器の作り方を学んだのでしょうか?

特別な儀式用の道具でしょうか?

まだまだ分からないことは一杯あります。

掘ってみなければ分からないこと、

掘っても分からないこと、

なぜなぜ?って考える楽しさが考古学の魅力の一つだと思います。