浜辺のアート

西洋美術史担当の木下亮です。

写真は2週間前の望秀学寮のとき、館山の浜辺で見かけた流木です。前日の荒れた海の波がどこからか運んできたもののようです。 枝を広げた流木が2つ、絶妙の距離を取って砂に埋もれています。空と海の青に映えて白く鋭い輪郭線を浮かび上がらせ、背景には富士山。まさに現代アートのインスタレーションです。

この光景に目をとめたのは、さらに10日前に長崎県美術館でオランダのアーティスト「テオ・ヤンセン」展を見たせいでしょうか。ヤンセンの作り続けている作品は、風力により砂浜で歩き出す巨大な立体作品「ストランドビースト」。生き物のように次第に進化を続け、見れば見るほど愛着がわいてくる作品です。作家は創造主です。 YouTube で映像を探して見てください。爽快な気分になります。