こんにちは。日本近世史ゼミ4年の古賀と申します。
歴史文化学科では、6月17日に特別研究講座が開かれ、「史料からみる江戸吉原」
というタイトルにて、神戸大学名誉教授の曽根ひろみ先生からご講義をいただきました。
今回は主に、公的に遊郭として認められていた区域である吉原についてのお話でした。
まずあちこちに点在していた遊女屋を一か所にまとめる動きが起こったということから、
大きな経済効果を持つ遊郭になるまでの過程について。
そして遊女の階層や揚げ代(代金)、また遊女の生活に関しては、外出が禁止されていた
ことや過酷な環境の中で早死にが相次いだことなど、お話いただきました。
私個人としても、お話を聞いて心が痛むこともありました。
ただ、そうした悲惨な状況にあった人々について研究することの意義や、研究する姿勢についても
お話いただき、大変勉強になりました!
学生達も、時にはうなずいたりメモを取ったりしながら、真剣にお話を聞いていました。
そして、最後に吉原の持つ問題について、決して過去だけのことではなく、現在でも続いている
ということ、それを社会として考えていく必要があるということもお話いただき、講義は
終了しました。
貴重なお話をいただきまして、本当にありがとうございました。
特別研究講座の内容についてお話してきましたが、私自身も関連するテーマについて、
勉強しています。ざっくりとまとめると、「過酷な環境での生活を強制された遊女が、
自分が置かれている環境から逃れることができた事例はあったのか、できたとしたら、
その方法や、その後はどうなったのか」ということについてです。
これから歴史文化学科のオープンキャンパスへ行ってみようかな、と思っている
高校生のみなさん!
オープンキャンパスでは、ぜひ「こんなことが知りたい」「あんなことを勉強してみたい」などを
先輩や先生に相談してみて下さい!
中学・高校の教科書に出てくるような歴史以外にも、いろいろなことが勉強できる環境が
整っていますよo(^▽^)o