「18歳選挙権は是か非か」プレゼン&ディベート [2015年11月02日(月)]

こんにちは。西洋史の小野寺です。
引き続き、1/3年生学寮3日目の後半について報告させていただきます。

午後はまず、午前のグループワークをもとにしたプレゼンテーション。
模造紙一枚に、自分の班の意見とその結論に至った道筋をまとめて、5分で発表します。
成果を発表するのと同時に、情報を全員で共有することも、プレゼンテーションの重要な目的です。

 

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こうした経験を何度もしてきている3年生がよどみなく発表している姿は、1年生からは頼もしく見えたようです。
「目の前にはメモ書き一枚しかないのに、発表するときにはきちんとした文章になっていてすごいと思った」という1年生の感想もありました。

さて、プレゼンが終わると、ディベートでの各班の意見が教員によって決定されます。
「18歳選挙権に賛成」「必ずしも賛成できない」という二つの班に、強制的に分けられます。
プレゼンの時に「反対」で発表したのに、その場でいきなり「賛成」の役割を与えられるということも、当然あり得ます。
むしろそういう時こそが、正念場。
物事をどれだけ多角的に見られるかが、こういう時に試されるわけです。

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そして、ディベートの準備が始まります。
ここでやるべきことは3つ。

(1)役割分担の決定。誰が冒頭で立論するか、誰がディベートの中心に立つか、後ろで参謀役を務めるのは誰か、最終弁論を述べるのは誰かなど、チーム内での役割分担をある程度決めておきます。ただし、この役割をあまりに固定してしまうと、いざディベートになったときに柔軟性に欠けることになるので、チームワークも重要になります。

(2)主張のポイントを5点に絞る。いままでまとめた議論の中から、自分たちにとってとくに「強力」だと思われる論拠を5点拾い出し、なぜ「賛成」「反対」なのかを、きちんと主張できる状態にしておきます。

(3)相手が何を主張してくるかを想定し、それに対してどう反撃するのかを話し合っておく。自分たちの主張に対してどういう批判がありうるのかを予測した上で、それに対する反論も考える。この作業をきちんとやっておくことで、ディベート中に黙ってしまったり、議論が止まってしまったりすることが少なくなりますし、議論がきちんとかみ合うようになります。

そうした準備を終えたら、いよいよディベート開始!

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賛成側、反対側が向かい合い、真ん中に裁判官役(これも学生がつとめます)。
賛成、反対双方が立論したあと、それに対する質問、反論が行われ、最後に最終弁論で班としての結論を述べる、という流れになります。

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前の記事にもあったように、3年生がディベートをやるのはこれが2回目になります。
私(小野寺)は、「三大学共同ゼミ」でもディベートをやっていますので、うちのゼミ生だと3回目ということになります。
今回つくづく実感したのは、「場数」がいかに大事かということでした。

1回目、2回目ではほとんど発言できなかった学生、裁判官として議論をリードできなかった学生が、今回は堂々と自分の意見を述べていたり、班の意見を的確にまとめていたり、うまく議論を裁いていたりする光景を、今回は至る所で見ることができました。
学寮の最後に、みなさんに感想を書いてもらったのですが、

「自分は積極的な人間ではなく、他人をリードしたりすることはほとんどなかったのだが、今回はおとなしい3年生が多かったうえ、1年生ではまだ発言しにくいだろうからということで、人生で初めてリードする側に回った」。

「裁判官役が二回目だったので、自分が何をすべきかもある程度理解しており、以前よりもきちんと議論をリードすることができた」。

「発表のさいには『反対』側だったが、いきなり『賛成』側に回ることになりどうしようと思ったが、そこから巻き返してディベートに勝つことができた。自分が成長したと感じることができた」。

といった感想があって、非常に嬉しく思いました。
以前も書いたことですが、何かを教え込むということだけでなく、「場を提供する」ということも大学教育の使命なのだなということを、私自身改めて実感した次第です。

最後には、ディベートで奮闘したMVPが相互投票で選ばれ、景品が贈呈されました。
みなさんいい表情をしています。

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最後の一枚は、1年生にしてMVPを獲得したOさんとのもの。
こうやって、1年生ながら臆せずディベートに参加した学生も、ちらほら見られました。
今後が楽しみです!