2018年度 望秀海浜学寮研修(1、3年生)2-2

前回に続き、望秀海浜学寮研修の話題です。今回は歴文独自のプログラムである「プレゼン&ディベート」についてご紹介します。

昭和女子大学の歴史文化学科には、実に様々な学生が所属しています。皆さん、おおむね真面目で歴史や文化が好きで、コツコツとよく勉強をされている印象です。

その反面、人前で自分の意見を述べたり、他人と議論することは苦手とする学生が多いのも事実です。そこで歴史文化学科では学寮研修の機会を活かして、アウトプットの能力を養うための活動を行っています。

今年度はプレゼンとディベートの二本立てで研修を行いました。まずプレゼンでは「性差に基づく歴史的・伝統的風習は今後も維持・継承していくべきか否か」という問いを立て、事前に学習し、レポートを書いてきていただきました。そして学寮では1年生と3年生で混合チームを作り、「KJ法」により意見を集約・整理し、賛成反対のどちらかの立場を選び、他の学生の前でプレゼンを行いました。

意見を集約・整理します

学生たちのプレゼンを一通り聞いてみましたが、「伝統」という概念や風習・慣習が生まれた経緯についてきちんと調べた上で、女性の社会進出が進む現代社会とどう折り合いを付けて伝統を新たに創造してゆくべきか、一生懸命に話し合っていて感心しました。またLINEを使って情報の共有や議論を行うなど、今時の学生ならではのIT技術の活用にも驚きました。

次にディベートについてですが、こちらは先ほどのプレゼンとは異なり、日常に密着したちょっとした問題を取り上げ、同じく1年、3年の混合チームで議論を戦わせるというものです。ディベートの判定は審判役の学生が行いました。

ディベートの作戦タイム

こうした活動を通じて学生も大きく成長したと思います。末尾ながら、様々な面でご指導をいただきました望秀海浜学寮の職員の方々には、厚く御礼を申し上げます。