望秀学寮に行ってきました

歴文3年のクラスアドヴァイザーの掛川典子です。1年生と3年生合同の学寮研修のため、千葉県館山にある望秀学寮に行ってきました。KJ法によるディベートのことはもう記事にされていますから、今回はもっと気楽に主に3年生の行動に合わせて、写真をたくさんご紹介しましょう。10月の学寮はいわばハロウィン学寮です。寮内のあちこちに、学寮の職員の方々が学生のために楽しい飾り付けの工夫をしてくださっています。労作も季節毎に内容が異なり、初体験のことも多いです。今回は落花生の収穫が新鮮でした。みみずに飛んで逃げ回る学生さんも、トカゲをつかめる学生さんもいて・・・。山盛りの落花生に皆さん笑顔でした。

  

 

 

野外研修では安房文化遺産フォーラムの皆様に、丁寧なご案内を頂き、大変お世話になりました。座学による事前学習も含め、館山という土地の地理、歴史、文化などを驚きを持って理解する良い機会になりました。上の写真は赤山地下壕跡です。見たこともないすばらしい褶曲や断層が見られました。新生代第三紀の地層です。海の底だったのですね。戦争遺跡ということも忘れそうなぐらい美しかったです。

下の写真は米良の青木繁「海の幸」記念館(小谷家住居)の庭のブロンズレリーフです。日韓5カ所に建てられたそうです。金木犀の大樹の前に同じく金木犀の苗木が植樹されており、NPO法人青木繁「海の幸」会理事長でいらっしゃる、昨年のノーベル医学・生理学賞受賞者大村智先生の「美は人を養う」という詞が添えられていました。個人的な事ですが私は青木繁の絵は昔から大好きで、金木犀の木も大好きですので、とても嬉しかったです。米良崎神社では、神社の建つずっと以前の時代に、春分や夏至を知るために祀られていた「岩座」の説明をしていただきました。古代では世界中で、季節を知ることがいかに大切であったか、思い巡らせました。鳥居の間から晴れていれば富士山が見えます。神社では青い石棒を展示してくれておりました。昨年相談を受け、考古学の山本暉久先生が貴重な石棒であることをお伝えしたものです。最後に、「海の幸」記念碑の建つ段丘の上から米良の海を見渡しました。青木繁と福田たねが愛した海岸です。今回は福田たねの自画像に初めて接することができたのですが、ちょうど私たちの学生と同じぐらいの、若く美しい女性がこちらを見つめていました。