被団協文書整理会 2017年春

こんにちは、松田忍です。

この春休みには、日本青年館の資料整理と平行して、被団協文書整理会も開催いたしました。いつもながらお世話になっている栗原さん(ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会)ありがとうございました!

計9名の学生が5日間にわたって整理作業を分担して下さいました(松田は日程の関係上1日しか参加できませんでしたが……)。

今年の主力メンバーは4月から日本近現代史ゼミを志望する2年生のみなさまです。この会も5年目に突入しました。本日3月16日は卒業式でありまして、長らく整理作業をひっぱってくださったみなさんもめでたく卒業の運びとなります。しかしながら、整理の仕事がしっかりと後輩たちに引き継がれていることをたいへん嬉しく思います。

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今回扱った資料は以下の内容でした。

(1)『自分史つうしん ヒバクシャ』を栗原さんがまとめるにあたって調査・収集した関連資料

(2)原爆被害と国家補償をめぐる研究会の記録・資料

(3)愛知の被爆者団体の事務局日誌や県内行脚の記録、県内で行われた被爆者調査の調査票

いつも通り1点ずつ封筒にとり目録どりしていきます。

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特に今回私が注目したいのは(3)の愛知県の運動資料であります。被団協そのものの関連資料の整理がかなりの程度まで進み、地方から送られてきた運動資料の収集・整理の段階に入ったことが、今後の文書整理会の展開を考える上で、重要なターニングポイントになったように思いました。しっかりと中身をみることはできてはいませんが、運動にかかわる詳細なメモなども含まれており、地方における原爆被害者運動の系譜をかなり正確に再現できそうであります。その史料的価値は非常に高いと考えられます。

被団協文書整理会はまた次の夏休みに開催予定です。ご興味のあるかたは是非松田まで一声かけて下さいませ。