バトントワリング世界大会に出場しました!

 こんにちは。歴史文化学科2年A組 中島 香歩です。
 私は6歳からバトントワリングを続けており、今年8月にクロアチア共和国で開催された第9回インターナショナルカップに出場し、アーティスティックグループの種目で3位を頂きました。
 今年でバトンを始め13年目になりますが、世界大会は初出場でした。今回出場した種目のグループは10人以上の構成を組むことが条件で、私たちのチームは11人で出場しました。日本選手団全体では200人近くの選手がクロアチアに渡りました。

メダルとユニホーム
会場の様子

 

 クロアチアは思った以上に遠く、会場も首都のザクレブから離れたポレッチという街でした。
 日本とは違って、外国は時間が正確ではなくタイムスケジュール通りにはいかず、出場時間が1時間ほど遅れたときもありました。日本は時間に厳しいので、いつも何事も無く大会が進行していたため、大会中に不安になった事も多々ありました。
 それでも大会を楽しもうとする外国人を見て「何があってもこれも良い経験だ。」と切り替えて楽しむことに専念しました。

開会式後の交流
屋外練習

  体育館は小さかったのですが、歓声は日本の大会の100倍大きく、タンバリンやブブゼラを鳴らす人たちも多く、初めは会場の雰囲気に圧倒されました。
 他国の選手は自国の歓声に答えるように表情豊かに踊り、堂々と演技をしていました。今回の大会は個人種目と団体種目があるため会場全体も毎日大盛り上がりでした。この歓声に飲み込まれてはいけないとメンバーで話し合い、自分たちがこの雰囲気を存分に楽しみ、踊っていて楽しい気持ちを審査員と観客に届けるように踊ろうと決め、本番に臨みました。
 演技をしている間は本当に楽しくて今思い返してもすぐに会場の景色が蘇ってきます。一緒に参加していた日本選手団からの日本コールもとても嬉しかったです。選手同士が互いに全力応援し、励まし合っている姿を見て日本が一丸となっている瞬間を感じ、感動しました。
また、今後はもっと海外の人とコミュニケーションを取れるようにしたいと改めて感じた2週間でした。

 

表彰台

 

  今回このような素晴らしい経験をさせて頂き、3位を頂くことができたのはコーチのご指導、メンバー、家族、学校の先生、友達など大勢の人達が応援してくださったお陰です。ありがとうございました。
 今回は団体戦だったため、一緒に練習してきたメンバーと共に日々向上心を持って頑張り続けることができました。夢の舞台で11人で作り上げた作品を世界の方々に観て頂けて嬉しかったです。この経験をこれからも自分の自信にして、次の大会に活かしていきたいです。

 

演技後の記念撮影

 最終日にイタリアへ行きヴェネツィアで観光をしました。イスラム建築の影響を受けたドュ・カーレキョウデンを見学し、宮殿内でティントレットが描いた「天国」という作品を観ました。この作品は世界最大級の絵画といわれており、海外に一度も出たことのない作品だそうです。
 日本の美術館で海外から来る美術作品を鑑賞するのとは違い、現地に行くことでしか観ることのできない貴重で素晴らしい体験をしました。
 この体験を通して、美術作品を観る目が変わり、現地で実物を観ることの大切さを学びました。

 

ドュ・カーレ宮殿
ドュ・カーレ宮殿にて