【三大学共同ゼミ】ヴァーチャル・ミュージアム [2017年12月18日(月)]

こんにちは。西洋史の小野寺です。
共立女子大学、立正大学とともに実施している三大学共同ゼミも、4年目になります。
今年は新しい試みとして、「ヴァーチャル・ミュージアム」という企画を、共立女子大学において行いました。
今回は、その様子をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヴァーチャル・ミュージアム」とは、一言で言えば、仮想の博物館を企画してみよう!というもの。
今回のテーマは、「日本の中高生を対象とした、難民博物館を企画する」。
展示の内容やコンセプト、デザイン、配置、建物のイメージなど、ありとあらゆることを考慮しながら、中高生にもわかりやすく、難民の歴史と現状の両方を説明する博物館を考えてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

わが昭和女子大チームは、博物館のなかに難民キャンプのような6つのブースをつくり、それぞれのブースで、受け入れ国の現状、国際機関による取り組み、具体的な難民の足跡、日本と難民といったテーマについてわかりやすく説明していくというスタイルを取りました。そして、その真ん中に視聴覚ルームを設置して、難民映画祭関連の企画など、映像を見てもらうという趣旨。

 

 

 

 

 

 

 

 

第二キャンプでは「ハーシム」さんという一人の難民に焦点をあて、さらに彼がリュックサックに入れていた持ち物を展示することで、難民の現状や苦難をわかりやすく理解してもらう工夫がされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

学生たちが今回とくに重視したのが、

1.体感型であること
2.デザインを親しみやすくしたこと
3.中高生にもわかりやすい言葉遣いをしたこと
4.現状の解説だけではなく、メッセージ性をもつ内容にしたこと
5.視覚効果を重視したこと

の五点でした。
学生たちは、パワーポイントでの発表に加えて来場者に配布するパンフレットも作成し、難民の定義、「移民と難民の違いは?」「国民国家とは?」といったわかりにくい問題について、丁寧な解説もしていました。

 

 

 

 

 

 

様々な課題がいろいろな授業で課されているなか、学生たちは本当によく頑張ってくれたと思います。
今回ゼミ生には学芸員課程を取っている学生は一人もいなかったのですが、教職課程の学生が何人かおり、「どうやったらわかりやすく伝えられるか」という点について、そこで得た知見が活用できたようです。

他大学の学生からも、
・ハンガリー国境の実物大フェンスを展示する
・難民が乗っていたゴムボートの実物を展示する
・トルコで売っている救命胴衣(偽物も多い)を展示する
・難民問題に関して来場者が意見を記す意見交換ノートを設置する
・「難民映画祭」とタイアップして、映画の上映会を行う
・難民についての最新ニュースをツイッターのように画面上で流す
といった、さまざまな工夫が提案されました。

なかには、独自の映像を作成した班もあり、これにはびっくり!

今年が初めての企画ということもあり、うまくいくかどうか教員一同かなり心配していましたが、予想をはるかに上回る出来の発表ばかりで、嬉しい驚きの連続でした。
すでに夏合宿で、移民問題についてのプレゼン・ディベートを行っていたからだとは思いますが、学生が話し合いを重ねる中で、こちらが思いつかないようなアイディアを次々と盛り込んでいく様子はスリリングそのもので、学生の成長を随所で感じることが出来ました。

共立女子大学の西山先生もおっしゃっていましたが、どこかで資金をいただいて、今回の学生発表のいいとこ取りをした「三大学共同・難民博物館」がつくれたらいいなあ・・・。