『長崎新聞』の手島記者の取材を受けました!

こんにちは、戦後史史料を後世に伝えるプロジェクトです。

2019年5月24日に、吉村知華(歴文4年)、印出也美(2年)の2名で、『長崎新聞』の手島記者の取材を受けました。

手島さんは東京で被爆者運動研究をしているプロジェクトとの点に着目して、本プロジェクトにご興味をお持ちになり、活動の内容と今後の方向性をお聞きにいらしたとのことでありました。

取材を受ける度に思うことでありますが、プロジェクトのことを知らない方に説明しようとすることで、頭の中の考えがまとまってくることが本当によくあります。吉村、印出の2名は翌25日に開催されたノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会総会で、「プロジェクトの今後の方向性」を発表することになっていたのですが、手島さんのご質問に対して答えているうちに、頭が随分整理されました。

昨年度は個別の原爆被害者が自らの被爆体験を受け入れて、「被爆者に『なっていく』」プロセスを研究しました。その成果を土台としつつ、今年度は、1980年代前後に人間の尊厳に関わるような悲惨な被爆体験が体験談として相次いで表にでるようになったことで、被爆体験の共有化が進み、原爆被害者が集団的に「被爆者に『なっていく』」プロセスを次なる研究テーマとしたいとのことをお話ししました。

また運動の中で被爆者意識が形成されるプロセス自体を継承したいとのこともあわせてお話ししました。

お忙しい中、約2時間にわたって丁寧な取材をして下さった手島さんに感謝申し上げます。