【ゼミ紹介】東洋史演習

みなさん、こんにちは。

大学選びに迷っている高校生の方や楽しい大学生活を送っている在校生に大学生活で大切な学びの一つである、「ゼミ」についてご紹介したいと思います。

皆さんは、ゼミがなんだか想像できますか!?「ゼミって聞いたことあるけど、何だろう??」と思いの方が多いでしょう。

今回は、私が所属している「東洋史ゼミ」を通してゼミについてご紹介します。

歴史文化学科では、3年次になると「ゼミ」の授業が始まります。ゼミは、同じテーマや似たような研究を学びたいと考えた仲間が集まり、その専門的知識を持つ先生の下で学習する授業の事です。

そこで学習した知識をもとに、4年間の集大成となる卒業論文を書き上げます。つまり「ゼミ」は、大学生活の集大成である卒業論文を仕上げるための大切な学び場なのです。

また、ゼミは普段の講義とは違い小人数で行う授業となっているため、先生と学生との距離が近く、より詳しく丁寧に学習でき学びを深めることの出来る環境となっています。

歴史文化学科では、多くの学生が自らの興味を持ったテーマを研究できるように様々な専門知識を持つ先生が揃っています!!!

日本近現代史、日本近世史、日本美術史、東洋史、西洋史、西洋美術史、考古学、服飾史、民俗学、文化財学、と多くの分野から自分の興味関心をリンクさせてゼミを選べます!

 

私が所属する「東洋史ゼミ」では、韓国、台湾、中国、ラオスなどのアジア諸国を研究テーマとしている仲間がおり、またトルコなどの西アジア地域やアフリカ、太平洋の島々も東洋史として扱っているため、多様な地域に関心をもつ学生が一緒に学べるという強みがあります。

様々な地域を扱っている東洋史ゼミですが、全員が共通して必要とするものがあります。それは「英語力」です。

東洋史を扱う卒業論文では、海外の文献や史料から根拠となる情報を得るため英語力が重要となります。

そこで、現在東洋史ゼミが取り組んでいることは、アメリカで歴史を学ぶ大学の学部生が実際に使っている歴史学入門の教科書を読みこみ、その中心テーマである「Why study history?」について考察していく事です。

この授業の意図として東洋史ゼミの牧野先生は、「歴史文化学科の学生が歴史を修めていくために必要最低限の作法を学び、海外の文献を扱っていくうえでの英語力向上と、グローバル化する社会への対応力を身に付けるためである。」とおっしゃっていました。

私自身も、この授業から英語力の向上はもちろん、アメリカが考えるところの「歴史」を学ぶ意味についても考察でき、他の国々と歴史学の成果を共有するための知識が身につくと感じました。

また、歴史を学ぶ意味についても自分なりの答えを探すヒントを与えてくれる授業です。

英語に苦手意識を持ってしまっている私ですが、牧野先生は英語の発音や意味などを理解できるまで丁寧に教えてくださります。

また、ゼミの仲間たちも分からない部分を整理して分かるまで一緒に問題に取り組んでくれるので、私が英語に向き合う原動力となっています。

卒業論文は、個人作業のように見えますが作成していく段階で、仲間や先生方と協力して助け合い仕上げていくため、共同作業でもあるのです。

【東洋史ゼミの卒業論文作成の流れとして】

自分の興味・関心を持つテーマを定め、本や文献から問題点を整理する。

自ら問題提起し、ゼミで身につけた英語力を生かし一次史料、二次史料を読み進める。

集めた情報を整理、論点を正確に把握し卒論の見通しを立てる。

これらの作業を通して、自ら疑問を持ち根拠を示しながら問題を解決する力が身につきます。また、多くの情報が飛び交う社会で正しい情報を取捨選択する力も得ることができるのです。

牧野先生は、「将来社会に出てからは、自ら得た情報の根拠を示すことが重要となります。卒業論文を通して身につけた情報を収集し分析する力は、必ず役に立ちます。」とおっしゃっていました。

牧野先生はご専門のベトナムのキリスト教に関しての知識はもちろん、アジアや欧米の多くの国に留学や研究で滞在され、ご自身で見聞した経験をお話ししてくださいます。

牧野先生の最近のご研究(シンポジウム_近世東アジアにおけるキリシタンの受容と弾圧)(クリックで開きます)

 

東洋史ゼミは英語の勉強以外にも、映像を見て時代背景を理解する講義、みんなで身近にあった話をする時間などもあります。そして学習する時は集中するというメリハリのある楽しい環境です。

牧野先生は東洋史ゼミだけでなく、1年生から受講できる入門のための「東洋史概説」や、2年生以上が専門として受講する「東洋史特論」などの授業も開講しています。

東洋史を通して、アジアだけでなく、日本やヨーロッパの知識を学ぶことも多くあり、「世界史」に対して視野を広げることができます。

 

是非みなさん受講して大学ならではの学びを一緒に深めていきましょう!!