【授業紹介】古文書解読

こんにちは!歴史文化学科2年生のSです。今回は、私が取っている古文書解読という授業を紹介したいと思います。

古文書解読は月曜日の3限目に行われており、江戸時代がご専門の野口先生が担当して下さっています。この授業は、近世(江戸時代)に書かれた古文書が読めるようになるために学習していく授業です。現在はテキストとして、江戸幕府の公的な記録である「江戸幕府日記」という古文書を読んでいますが、今後は、江戸の武家屋敷の中で女性達がいた「奥」に関する史料も読んでいくそうです。

古文書は主にくずし字で書かれており、一見すると読むことが非常に難しそうに見えますが、繰り返し読み進めることで文字の特徴などが分かってきて少しずつ解読出来るようになっていきます。

 

 

授業では一文字ずつ丁寧に読み進めていきます。わからない文字は先生が優しく教えてくださり、くずし字を解読する時のポイントも解説してくださいます。古文書を解読する時は、漢字の部首などから判断する方法や、前後の文脈から文字を判断していくなど、様々な方法を使って解読していきます。また、普通に書くと全く違う字もくずし字になると似た字になるということがあります。例えば「右」、「左」、「太」の三文字はくずし字になると形が似ていて混乱することが多々あります。似ている文字は止めや払い、右上がりか右下がりかなどちょっとした文字の変化で判断したりします。

 

 

私は第一回目の授業で資料が配られた時はわからない字が多く、これが読めるようになるのかな…と不安でした。しかし、授業をかさねるごとにくずし字に慣れていき、少しずつですが古文書が読めるようになってきました。難しい字が読めるようになった時はとても嬉しく、古文書を読むことが段々楽しくなっていきます。

 

古文書を読めるようになる事で、歴史の知識を深めることができ、4年生の時に執筆する卒業論文を作成する上でも必要な能力だと思います。また、博物館に展示してある古文書を直接、読めるようになりたいとも考えています。この古文書解読の授業は古文書を読むための力をつけていくことができるとともに、江戸時代の人の考えや行動を知ることのできる授業だと思います。