新任の三野行徳先生にインタビューしました!①

皆さん、こんにちは。
今回は歴史文化学科3年生が、三野行徳先生にインタビューをしました。

―「三野先生のご専門を教えてください。」
三野先生「アーカイブズ学と歴史学(日本近世史・日本近代史)が専門になります。他には、図書館や博物館についても、勉強しています。」

―「博物館の展示にも携わっていたとか……。」
三野先生「これまで研究者としていくつかの展示に関わってきました。昭和女子大学に来る前は、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館というところで江戸幕府の旗本の共同研究に携わっていました。ここには総合研究大学院大学という博士課程だけの大学院もあって、僕はここで博士号を取得しました。研究と展示を一連のこととして考える機関で、かつて「武士とはなにか」という企画展示に携わりました。昨年まで取り組んでいた旗本の共同研究の成果も何年後かに展示する予定です。」

―「アーカイブズ学を学ぼうとお考えになった理由をお聞かせください。」
三野先生「僕が近世史の勉強を始めた1990年代は、ちょうど歴史学の中でアーカイブズ学が本格的に導入された時でした。史料の目録作りなど、アーカイブズ学の基本的な作業が面白いなと思って、近世史学と併せて勉強するようになりました。
アーカイブズ学は現場の学問なので、博物館など実際に資料保存をする場で必要になります。僕は現場が好きなので、図書館や博物館で働きながらアーカイブズ学を勉強していきました。」

―「ご趣味について教えてください。」
三野先生「海釣りが趣味です。ずっと海がない場所に住んでいたので海への憧れがあって、友達と一緒に釣りを始めました。伊豆半島の東側にゴムボートを出してオニカサゴやアマダイを釣っています。のめり込んでしまう性質なので、やりだすとキリがないですね。」

―「大学付近で、推しスポットなどがあれば教えてください。」
三野先生「まだ全然知らないので、むしろ教えてほしいです。三軒茶屋は飲み屋とか、評判の良いレストランも多いし、本当は同僚の先生と一緒にいろいろ行きたいです。でも、コロナもあるし、学生さんや大学の方々と鉢合わせするので、なかなか行けないですね(笑)。」

―「歴史文化学科の学生にはどのような印象をお持ちですか?」
三野先生「まず、歴史や文化の勉強をしたい学生が1学年に100人もいることに驚きました。世間一般的には、歴史は人気の科目ではないし、博物館に行っても若い人は多くないので、それがすごく嬉しかったです。」

―「歴史文化学科は博物館に行く学生が多いですよね」
三野先生「それが本当に素晴らしいと思います。授業のコメントを見ていても、本当にみんな博物館に行っているんだと実感して。これまで、司書課程や学芸員課程で勉強している学生でも、実際に公共図書館や博物館に何回も行く学生は少ないと感じていたので、そこは本当にうれしい驚きでした。
6階に企画展示のポスターがずらっと貼ってあります。あれすごくいいと思って、いつも眺めています。都内は日本でいちばん博物館が多くて恵まれた環境なので、それを活かしてくれているのがすごく嬉しかった。博物館の人は、若いお客さんに来てほしいと切実に思っているので。」

―「キャンパスメンバーズを利用すれば割引になるので、行きやすいです」
「キャンパスメンバーズの制度は本当にすごい特典だと思います。
博物館法(第23条)に則れば、博物館は本来は無料でなければいけないんです。少なくとも地元の人や高校生までは無料とか、無料で入れる制度を作らないと、なかなか行けないですよね。リピーターになれない。そこは業界全体の大きな課題としてあります。でも、この大学にいるうちはメンバーズの制度があって行けるので、ぜひ。東博に気軽に行けるのは、すごいことだと思います。」

―「三野先生は、どんな学生でしたか?」
三野先生「(歴史文化学科の学生を振り返って)みんな真面目だと思います(笑)。僕の場合は、歴史に関することは真剣に勉強していましたが、それ以外は趣味のバンドが中心で。
バンドではギターをやっていました。80〜90年代当時はハードロックやヘビーメタルが流行っていて、ハードロックのコピーバンドをやっていました。でも、もう20年くらいギターにもバンドスコアにも触っていません。大学の時の記憶は歴史の勉強をしていたということと、バンドやっていたということですね。」

―「学生時代の勉強方法を教えてください。」
三野先生「授業外で、史料を読んで報告するゼミに入っていました。興味のある古文書を探して、必要であれば自力で写真に撮ってきて、読んで、発表してをひたすらやるゼミで、それが楽しかったです。一人でやるとしんどいけど、仲間と一緒に遊びながら勉強していました。それは今でもあまり変わっていません。
勉強は楽しくないとなかなか続かない面があります。楽しみながら学べるのがいちばん良いと思います。」

長くなりましたので、この続きは②でご紹介します。