2014年度 卒業論文発表会

平成27年2月10日に心理学科の卒業論文発表会が行われました。6会場に分かれて、4年生全員が1人持ち時間15分で自分の卒業論文をプレゼンテーションします。発表後、学科の学生や教員からの質問にも答えます。この発表会は卒業論文の口頭試問も兼ねているので、教員との議論も行います。

卒業論文は1ヶ月前に提出したのですが、4年生は、その後1ヶ月にわたり、プレゼンテーションの準備に時間を費やしてきました。筆者の研究室では、3週にわたりリハーサルを重ねて、主張をきちんと伝えられているか、分かりづらい点を分かりやすく説明できているかを確認してきました。時には、優れたプレゼンテーションの実例を参考にして、よりよいプレゼンを模索してきました(写真はふざけているように見えますが、実際はもっと真剣です)。

 

 

本番では、学術的に深い議論ができていたように思います。このような議論は、研究内容が十分に伝わっていないと実現しません。その意味では、プレゼンテーションに求められる要件を達成できていたのだと思います。理想的には、このようなプレゼンテーションが、これから卒業論文にとりかかる2, 3年生にインスピレーションをあたえて欲しいところです。これが達成できたかどうかは、これから研究計画を立案する学生たちがどのようなテーマを策定するかで確かめられることでしょう。

これらの意味で、卒業論文発表会は、卒業を控えた学生たちの総決算の場ですし、これから卒業論文を作成する学生たちのスタートの場です。つまり、心理学の諸問題と学科の伝統が引き継がれる場となっています。

(文責:藤島喜嗣)


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