授業紹介「心理臨床面接実習」

こんにちは。心理学科3年の鈴木です。
今日は「心理臨床面接実習」の授業の様子について紹介します。

この授業は、面接のロールプレイングを始めとした様々な技法の体験実習を通じて心理臨床家の態度や技法を習得するとともに、事例研究報告の検討などを通して、事例の適切な理解や対応について学習する授業です。普通の会話とは異なる臨床心理面接の実習を通じて、基本的な聴く態度を養うこと、事例検討等でのディスカッションをすることで、自分と異なる感じ方や見方を知り、多面的な事例理解の視点を養うことを目的としています。また、この授業では、グループ内でのシェアリング・全体シェアリングを毎授業必ず行います。シェアリングを行うことで、自分と違う意見や考え方の他に、共通点などを発見できることが特徴です。

面接のロールプレイングでは、面接後に、面接内容を全て文字に起こすという逐語録の作成を行いました。他にも、サイコドラマやコラージュ体験といった様々な体験実習を行うことで、1・2年生で得た知識を生かすことができる場合もあれば、自分が体験して初めて気づくこと、発見できることがたくさんあり、新鮮な気持ちで授業に取り組むことができます。

現在は事例研究報告の検討を各グループに分かれて行っています。グループ内では、クライエントの発言・行動・箱庭作品などから感じられることや、そこからどのような心性が推測されるかなどの他に、その頃のクライエントを取り巻く環境や、背景などについても詳しく、丁寧に検討していきます。

次回からは、事例研究を元にした箱庭の再現を行います。実際に自分で体験し、シェアリングを行うことで、さらに詳しく理解を深めることができればと思います。

 

   

(3年 鈴木)