授業紹介「認知心理学」

こんにちは。心理学科4年の丸山です。
今日は、「認知心理学」の授業の様子について紹介します。

この授業では、基本的な認知心理学の理論や、感情認知などの最近急速に発展している領域など幅広く学び、人間のこころについて客観的に理解する視点を身につけることを目標としています。

毎回、授業の最後に疑問点や感想、要約などをミニッツペーパーに書きます。このミニッツペーパーの内容は、次の授業の冒頭で紹介され、疑問点などは先生が回答してくださいます。前回の授業の内容の復習を行うことで、新たな学習内容をすでに持っている知識と関連づけて覚えることができ、記憶を定着させることができます。このように、認知心理学を生かして授業は進められています。

 

 

今日の授業では、「占いを信じるこころの仕組みについて、認知心理学的に考察せよ。」というレポート課題について、3, 4人のグループで話し合いました。なかなか人の書いたレポートを見る機会がないので非常に勉強になりました。同じ課題でも様々な視点からレポートを書いていて学ぶ点が多くあります。

 

 

さて課題の内容についてですが、人間は占いのような不確実な事柄について考えるときに、確実に正しい結論に至るとは限らない、帰納推論という推論をします。その時に、自分が「こうではないか?」と考える仮説を確認するような証拠ばかりを探し求める確証バイアスが働きやすいと言われています。例えば、「今日は、星座占いが1位だったから良いことばかりだった」という自分の仮説に反する嫌な出来事は自然と無視されてしまうのです。このような働きは占いに限らず、日常生活場面の様々な面でみられます。

無意識のうちに私たちは生活しやすいように物事を認識しているのだなと感じ、意識して客観的に物事をみることも必要であると思いました。

もうすぐテスト期間ですが、認知心理学で学んだことを生かして効率よく勉強を進めていきたいと思います。

(4年 丸山)