平成28年度 授業紹介05:心理学基礎演習(松永ゼミ)

2016年7月13日(水)

こんにちは。今日は「心理学基礎演習」の松永ゼミの様子を紹介します。

この授業では各自の卒業論文作成に向け、研究テーマ設定、その展開、研究法の理解を深めることを目的としています。

松永ゼミでは前期は、生涯発達の観点から女性のライフスタイルと心理、大人の発達障害という2つのテーマで関連する参考書を読んでいます。学生は各自で選んだ章や論文を読み、レジュメを作成、それをもとにゼミ内でディスカッションを行います。文献を自分の力で読み込み、ディスカッションすることで他の人の意見を聞き、さらに自分の考えを深めることにつなげることができます。最初は文献を読むことが難しいと感じたこともありました。しかし文献を読んで分からなかった部分、興味をもった部分については、先生に丁寧に解説していただけるので、そこから新しい興味や知識になるところがゼミの面白いところだと思います。

また、論文の読み方や論文の検索方法についても学んでいます。今年度は論文の読み方に関するテキストを使用して、論文を批判的に読む力を養っています。

本日は、図書館のグループスタディルームを予約して、「PsycARTICLES(サイコアーティクルズ)」というAPA(アメリカ心理学会)製作による心理学分野論文の全文データベースの使い方を学びました。写真は図書館で借りたiPadを使用して実際に論文検索を行っている様子です。PsycARTICLESではキーワードを複数入力したり発行年を絞ったりすることで、自分の探している論文を効率的に探すことができます。そして多くの研究論文に触れることで、自分の興味を明確にしていくことができます。

 

また、授業外での取り組みとして、発達心理学系の藤崎ゼミ、松澤ゼミと3ゼミ合同で子どもの観察実習もしています。心理学の研究手法の一つである観察法の学習後、参与観察の実習を各自数回ずつ体験します。実習場所は、「三茶子育てファミリーフェスタ」、NPO昭和が運営している「子育てステーション世田谷 おでかけ広場SHIP」です。実習施設のスタッフの皆さまにはお世話になりました。

ゼミでは他の授業に比べて先生との距離が近くなるので、分からないことはすぐに聞くことができ、毎回明るい雰囲気でゼミに参加することができます。そして3年生は来年の卒業論文作成に向けて様々な角度から学びを深めている最中です。まだまだ学ばなければいけないことはたくさんありますが、自分なりの卒業論文を作成できるようにその下準備として3年生の残りの学業生活も励んでいきたいと思います。

 (3年 髙津・相原・佐藤・丸山)