平成28年度 臨床現場のOGと語る会

本学大学院心理学専攻の修了生の多くは、心理臨床職としてこころの問題に取り組み活躍されていらっしゃいます。そこで毎年、臨床心理士として活躍されている修了生をお招きして、それぞれの臨床現場でのお話をうかがっています。

臨床心理士の働く領域は多くの分野に渡ります。様々な職場のうち、今回は、【教育】の領域からは、小学校・中学校のスクールカウンセラーと活躍している中里さん、【産業・医療】の領域からは、ストレスチェック業務に携わり、企業でのカウンセリング・コンサルティングに携わっている佐藤さん、【療育】の領域からは、児童発達支援をおこなう民間事業所で、発達相談や子育て相談に携わっている大岩さんの3名のOGの方に来ていただきました。各々30分程度お話しいただいたのち、学生はグループに分かれてそれぞれのOGを囲んでフリーディスカッションを行いました。

3名の方は共に、臨床心理士として業務に熱心に取り組むと共に、悩みや苦労を抱えつつ学び、対人援助職として成長し続けようという姿勢を強く持たれていました。

学生からは、心理臨床職としての仕事や職業生活などについて、「それぞれの職場のリアルな情報を得ることができた」、「進路やこれからの学生生活の過ごし方など考えることができた」、「仕事に就く上での課題がわかった」などの様々な感想が寄せられました。学生の皆さんにとって、年齢の近い先輩たちから直接お話を伺うことは、仕事について理解するだけでなく、自身のキャリアイメージを作るという意味でも良い機会になったようです。

(生活心理研究所所長 田中奈緒子)