2019年度 大学院の授業に学部生が参加しました

学部生と大学院生の交流は、大学院生が授業や実習に忙しいこともあって、日常的には、あまりありません。そうした中、今回、大学院の授業{発達臨床心理学研究}に学部生が参加するという取り組みを3回シリーズで行いました。

この取り組みは、大学院生が聞き手を想定して(今回は、回ごとに、学校の先生、保育園・幼稚園の先生、女子大学生、を想定しました)、発達障害についてわかりやすく説明するという<発達障害についての心理教育>の実習です。心理支援といえば、困っている方(クライエント)の支援をイメージすると思いますが、困っている方の周囲の方々、あるいは社会一般の方々に向けての啓発活動も重要です。この啓発活動、つまり心理教育の実践を授業で試みたのです。それにはやはり聴衆が必要であろうということで、学部生に声を掛けました。大学院への推薦入学が内定している4年生の他、1年生も参加しました。

質疑応答では、同じく聴衆としてご参加くださったNPO昭和の保育士の先生方の他、学部生も発言しました。また、感想用紙には、皆さん、長文の感想を寄せてくださいました。こうした感想は、大学院生にとっても励みになったようです。以下、ほんの一部分を抜粋します。

「自閉スペクトラム症は、授業で習ったことはあったけれど、今日、より詳しく学ぶことができてよかった。」「事例も交えての説明だったので、とてもわかりやすかったです。私は、自閉スペクトラム症の方々と関わる機会があるので、対応の仕方を参考にさせていただきたいと思いました。」「今、発達障害の人のために様々な取り組みがされていることがわかったので、今後もっと支援がしやすいような環境になればいいなと思った。」

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

(授業担当者 藤崎)