昭和女子大学の心理学科では,社会とのつながりの中で心理学の果たす役割を体験的に学ぶ「心理学総合演習」という実践科目を開講し、さまざまなプロジェクト活動を展開しています。
▶︎プロジェクト型学修|大学ホームページ
今回は、先日訪問した青少年交流センター「アップス」について報告します💁♀
心理学科3年の中野・山本です。
私達は「心理学総合演習」の一環として、三軒茶屋にある若者の居場所「あいりす」のプロジェクトに所属しています。
「あいりす」とは
世田谷区子ども・若者支援課と連携し、小学校5年生~24歳までの女性のための居場所づくりを行うプロジェクトです。
▶三軒茶屋にある若者の居場所「あいりす」 | 世田谷区ホームページ (setagaya.lg.jp)
授業で学んでいる臨床心理学や心理支援の知識を活かしながら利用される方が安心して過ごせる居場所づくりに取り組んでいます。
世田谷区役所三軒茶屋分庁舎5階で開室していましたが、改修工事中のため、現在は、キャロットタワー2階で開室しています。
改修工事のため開室できない日があること、また利用者さんにとってより過ごしやすい居場所づくりを考えるため、今年度は他の施設への見学も行っています。
今回は、世田谷区が運営している青少年交流センターの1つである「アップス」へ見学に行ってきました。
アップスとは
アップス(世田谷区立希望丘青少年交流センター)とは、 世田谷区在住、在学、在勤している、小学生から39歳までの若者を対象とした施設です。
2018年から世田谷区が運営している”若者のため“のフリースペースとして開設されました。
1人で気軽に訪れることができ、友人との交流の場や勉強スペースとして、また大きなイベント会やワークショップとして無料で利用できます。
見学当日・感想
12月9日(月)に、あいりすプロジェクト担当の増淵先生と学生3人が代表で訪問しました。 スタッフさんから丁寧にご説明いただき、その中で、あいりすとは異なるアップスの特徴が見えてきました!
アップスでは、あいりすとは違った、若者を主体とした自由な空間に圧倒されました。
施設が充実しており、音楽や調理、運動、勉強など様々な活動をすることができ、若者が自分のやってみたいことに挑戦できる場所です。
また、どんなに小さなことでも若者がやりたいと思った気持ちをスタッフが大切に汲み取る心がけがなされていました。「若者の主体性」が大事にされており、スタッフが手助けしながらも利用者が自分たちでイベント企画をし、運営を行っていました。
印象深かった取り組みとしては、漫画が欲しいという利用者の声に対して、利用者である若者自身が主体となりアンケートを取って、アップスで購入する漫画を決めていたことです。
施設の工夫としては、開放的でありながら見えない多くの工夫がなされていました。あえてスタッフの存在が気になりにくい場所や薄暗い場所をつくり、様々な人にとって安心できる場を提供していました。
アップスはどこまでも自由でありながら、安全でどこか守られている居心地の良さを感じる場所でした。
あいりすの今後の活動について
あいりすに取り入れたいと感じたことは、スタッフと利用者さんが気軽に話せるような話題提供のツールとして、ガチャガチャを活用していたことです。
カプセルの中に話題カードが入っており、ガチャガチャをすることでスタッフとの交流が気軽になり、さらに新たな話題へ広がる機会となっていました。
そのため、あいりすでも一人一人の若者が主役になれるような環境づくりを心がけたいと感じました。
今回学んだことを今後の活動に活かせるように頑張りますので、ぜひSNS等で最新情報をチェックしていただけると嬉しいです✅
イベントの詳細や、あいりすの普段の活動の様子などが見られます↓
これからも、利用者さんにとって、あいりすがより居心地のよい場所となることを目指し、活動していきたいと思います。
(3年・中野・山本)