2024年前期の授業を紹介します。今回は「教育原理(伊藤敦広先生)」です。
教育原理で学ぶこと!
教育原理では、教育学の基礎的理論を学びます。
哲学的・概念的考察と歴史的事実を軸としなが、「教育」や「人間形成」の問題について諸学問分野を参照しながら考察していきます。
現在私たちの眼の前で生じているさまざまな教育現象に対して、教育学の学問的視座にもとづいて検討する力を身につけます。
以下の2つを授業到達目標としています。
① 教育学の基礎的概念・理論を理解している。
② 現代社会に生じているさまざまな教育問題に対し、哲学的・歴史的見地から自分自身の意見を述べることができる。
6月20日の授業では「フレーベル」について学びました。
フリードリヒ・フレーベル(Friedrich Fröbel, 1782-1852)はドイツの教育者で幼稚園の創始者です。
フレーベルの生涯や自然観、こども観、遊び観についての詳しい講義後、実際に「恩物(Gabe)」に触れました。
「恩物(Gabe)」とはフレーベルが開発した教育遊具・遊び= 「贈り物(Gift)」です。
第一恩物から第二十恩物まで(全20種類)あり、フレーベル自身がつくったのは第1恩物から第6恩物です。
学生は、実際に恩物に触れる貴重な時間となりました。
伊藤先生のお気に入り恩物は、第二恩物です。第二恩物は、球、円柱、立方体から構成されています。
球体は、第一恩物と形は同じですが、感触や色が違います。
球体は、「動」を象徴し、立方体は、「静」を意味します。円柱は、球体と立方体の中間(動と静のどちらの性質も持つ)を意味します。
第二恩物に触れることで、物の基本的な形について感覚的に(言葉を使わずに)理解することが出来ます。
伊藤先生は後期に「教育の歴史と思想」の授業をご担当されていますので、次回の授業紹介も楽しみにしていて下さい。