「社会」校外実習_北鎌倉(円覚寺)編

12月8日(日)に「社会」の授業で校外実習を行いました。

今回は、北鎌倉(円覚寺)編をお届けします。

北鎌倉での校外実習のスケジュールは以下の通りです。

10:30 JR北鎌倉駅 集合
10:40~11:20 円覚寺
11:30~11:50 東慶寺
12:00~12:40 浄智寺
12:55~13:20 円応寺
13:25~14:10 建長寺
14:30 建長寺見学後、鶴岡八幡宮まで行き解散

 

10時30分にJR北鎌倉駅に集合しました。

当日は、列車遅延があったものの無事に学生18名が集合し、まずは円覚寺へと向かいました。

大本山 円覚寺

円覚寺は弘安5年(1282年)に鎌倉幕府第8代執権・北条時宗により創建されました。

創建目的は、蒙古襲来で戦没した多くの霊を敵味方なく弔うことです。

(円覚寺パンフレットより)

鎌倉五山第二位です。

鎌倉五山とは
鎌倉にある臨済宗の五つの寺院(建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺)

 

まずは三門(山門)

山門は三解脱(空・無相・無願)を象徴すると言われ、諸々の煩悩を取り払って涅槃(ねはん)・解脱(げだつ)の世界である仏殿に至る門とされています。

(円覚寺HPより)

続いて選仏場

選仏場は座禅道場となっています。

学生からは「座禅やってみたい!」「土曜日に来よう!」という声が聞こえました。

ここで鈴木円先生より「ふぼみしょういぜんほんらいのめんぼく」という言葉が。

「ふ・ぼ・み・しょう・い・ぜん・ほんらい・の・めん・ぼく・・・???」

学生の頭に「?」がいくつか・・・

「父母未生以前本来の面目」とは

両親が生まれる以前、自分はいったい何であったか?自分とは何か?という意味で、夏目漱石の「門」に出てくる禅の言葉

円覚寺での漱石の参禅と「夢十夜」との関係についても教えていただきました。

歩みを進め、妙香地

写真の左側には岩盤を鳥の頭に見立てた「虎頭岩」があります。

舎利殿

舎利殿は、鎌倉時代に中国から伝えられた最も美しい建物として「国宝」に指定されています。

(円覚寺HPより)

舎利殿にはお釈迦様の遺骨(歯)が祀られています。

白米を「シャリ」と言いますが、これは、お釈迦様の遺骨に似ていることが由来となっています。

舎利殿の近くに「北条鱗」の家紋があり、北条氏の家紋であることを教えていただきました。

普通の「三つ鱗」は正三角形ですが、「北条鱗」は二等辺三角形です。

境内には他にもいろいろな場所で「北条鱗」を見ることが出来ました。

そしてこちらの五本線の筋塀

鈴木円先生に「五本線になっていることに気づきましたか?」と聞かれるまで、恥ずかしながら全く気が付かず。

五本線の筋塀は、最も格式が高いと言われています。

皇族が住職を務めたこと、皇室との関係を示す菊紋もありました。

十六葉八重表菊紋は、16枚の花弁を持つ菊で天皇・皇室を表す紋章です。

舎利殿の後は、佛日庵、開基廟(北条時宗のお墓)、百観音霊場

学生からは「教科書に載っている!」という声が。

百観音霊場の近くには、柏槇(びゃくしん)がありました。

最後に洪鐘(おおがね)

洪鐘は関東で最も大きい洪鐘として国宝に指定されています。

北条時宗の子である北条貞時が正安3年(1301年)、国家安泰を祈願して寄進したものです。

(円覚寺HPより)

                (2021年の写真)

 

天候に恵まれ、紅葉が綺麗な境内を見学することができました。

次回は東慶寺~浄智寺編の様子をご紹介します。