2025年前期の授業を紹介します🍃
今回は「幼児と表現(早川陽先生)」です。
またグループによる舞台表現の実践を行い、表現の活動に関する全体計画を経験しながら知識・技能・表現力を身につけていきます。
★身体・造形・音楽などの表現の基礎的な知識・技能を学ぶことを通し、幼児の表現活動を支えるための方法を知る。
今回は、様々な手法を用いて作った偶然の模様や形を利用し、表現する『モダンテクニック』という技法を実践している様子をお届けします。
🌷これまでの授業で
・ドリッピング・スパッタリング・フロッタージュ・吹き流し
・デカルコマニー(2種類)・マーブリング(2種類)・スタンピング・ビー玉コロコロ
の8つの技法を実践しました。
🌷5月15日の授業では
スクラッチバチック(2種類)にじみたらし込みステンシルストイング
の5つの技法を実践しました。
今回はスクラッチバチック(2種類)の2種類を実践している様子を紹介します。
スクラッチ
スクラッチとは、削ること、ひっかくこと。
画用紙に事前に色をのせておいて、そのうえから削ったりひっかいたりすることで線や形を描き出していく技法です。
《早川先生の見本》
早川先生より
「塗るときに地の紙が見えなくなるくらいクレヨンを塗っておくと削ったときにきれいに線が出るよ。」とアドバイスをいただきました。
学生からは、
などといった試行錯誤しながら楽しんでいる声が聞こえてきました。
そして、仕上げには、においの少ない工作用の水性ニスを塗りました。
子どもが作品を持ち帰る際にクレヨンが手についてしまわなようにするためだそうで、実際の教育現場では、制作中だけではない細部にまで配慮をするべきであるということを学びました。
バチック
バチックとは、はじき絵のこと。
クレヨンやロウ(パラフィン)の油分が水彩画の絵の具をはじく仕組みを利用する技法で、クレヨンやロウで描いた模様が浮かび上がってくる様子を楽しむことができます。
《早川先生の見本》
早川先生より
「クレヨンは子どもが自由に安定して色絵を描けるように改良されてきた、教育現場では広く利用されている画材です。」
とクレヨンの100年の歴史なども教えていただきました。
学生は画材の特徴を理解した上で、クレヨンとロウを使って自由にダイナミックに絵を描いていました。
絵具を重ねるとクレヨンは浮かび上がっているように見え、無色のロウは絵の具をかけると見えなかったものが見えるようになり、子どもたちの表現力や想像力を刺激できそうだと感じたようです。
次回はにじみたらし込みステンシルストイングの
3種類のモダンテクニックを実践している様子を紹介します🌷