7月14日の1年必修授業「情報機器の操作」では、「ピッケのつくるえほん」を開発された朝倉民枝さんをゲストにお迎えしました。
授業では、「ピッケのつくるえほん」の使い方に加えて、開発の背景や、実際のワークショップでの子どもたちの様子を映像を交えてご紹介いただきました。
また、朝倉さんが大学で教育を学ばれたご経験や、ベビー服・子ども服ブランド「ファミリア」でお勤めされていたときのお話、独立して3DCGの黎明期から子ども向けのCG制作に取り組まれていたエピソード、そして子ども向けソフトウェアやアプリの開発などに携わってこられたキャリアについてもお話しいただき、学生にとって大変刺激的な時間となりました。
さらに、1コマ60名の授業を2コマ連続で実施し、合計120名の学生一人ひとりにお声がけやアドバイスをいただくなど、とても贅沢な授業(ワークショップ)となりました。タイトなスケジュールのなかご対応くださり、ありがとうございました。
現在、学科で保有する全40台のiPadには「ピッケのつくるえほん」がインストールされています。「情報機器の操作」では、基本的なPC操作から文書作成、スライド作成、大学の各種データベースを活用した情報検索、生成AIの活用、小学校での利用を想定したプログラミングなど、今後の大学での学びに必要なツールをまずは体験することを目指しています。「ピッケのつくるえほん」も、学生にとってツールの一つとして活用してもらいたいと考えています。
今後は、子どもたちがさまざまなテーマや場面で「ピッケのつくるえほん」を授業やワークショップに取り入れるだけでなく、教師や保育者が子どもたちに向けてツールとして活用するなど、多様な使い方を学生とともに考えていきたいと思っています。
デジタルテクノロジーは、ただ情報を受け取るためのメディアではなく、自ら創造するメディアへと変える力を持っています。そして、自分が誰かのために作った絵本は、コミュニケーションの手段となるという朝倉さんのお話を、私自身もワクワクしながら楽しくうかがいました。
また授業前には、「ピッケのつくるえほん」を使った外国にルーツにあるこどもたちとの活動について、ゼミ生とお話をうかがう時間をいただきました。その可能性とともに、活動を継続していくことの大切さと難しさを再確認することができました。
この度はお忙しい中、貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。
初等教育学科 森 秀樹
*ピッケのつくるえほんと朝倉さんの活動はこちらからご覧ください。
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