【生理・生化学実験】味覚生理

こんにちは!2年のC.Fです。

生理・生化学実験の第4回「味覚生理」10月26日では、山本隆教授(畿央大学健康科学部健康栄養学科教授、大阪大学名誉教授)に外部講師としてお越しいただきました。

 

まずはじめに、酸味と甘味を感じ始める濃度を調べる「味覚感受性の測定」の実験を行いました。濃度を薄くしていき、自分がどこまで味質を特定できるかを調べました。味覚感受性は亜鉛が欠乏すると低下すると聞いたので、今回の結果が悪化しない様にインスタント食品の摂取を控える等、日頃の食生活に気をつけようと思いました(^^)

 

また、2つ目の実験では特定非営利活動法人うま味インフォメーションセンター様から「うま味」に関する冊子を提供して頂き、新たな知識を得ることが出来ました。

 

うま味の原因となるうま味物質には種類があり、例えば昆布にはグルタミン酸、かつおにはイノシン酸が含まれています。今回はこれらを組み合わせることでうま味がより強く感じられる、「うま味の相乗効果」という現象について調べました。

実際に昆布・かつおのだしを一度飲み、次に合わせて飲むことでうま味が向上することを実感しました。料理を味わう上で個人的に合わせだしの方が美味しく感じていたのは、うま味の相乗効果によるものなのだと知りました。

 

最後に、酸味を甘味に変えるという「ミラクルフルーツ」を口に含むことで酸っぱいレモンジュースを甘く感じるとても不思議な体験をしました。これは甘いものを食べたり飲んだりすることを控えている人(糖尿病など)にも役立つそうで正に奇跡のフルーツなのだなと思いました。

 

今回の実験で、今までとは違う視点で見ることで私たちに身近な「味」について新たに学ぶことが沢山ありました。とても有意義な実験だったので、実生活においてここで得た学びを活かしていきたいです。