ノベルフード、フードテックとは☆開発から販売まで

食安全マネジメント学科の授業紹介です。

「バイオテクノロジーと食品」では、藁田純先生(元農林水産省の畜水産安全管理課長)に外部講師として12月11日にお越しいただきました。

講義のテーマは「ノベルフードの開発から販売まで、安全と安心の確保とは」です。

藁田先生の講義では、特にノベルフード(新規食品)に焦点を当て、開発から販売に至る課題と社会受容の重要性を学生に伝えていただきました。

日本と海外では規制や認可の仕組みが異なりますが、ヨーロッパでは新しい技術を応用した食品を流通・販売するために「ノベルフード(Novel Food)」という分類があります。

今回は、農林水産省や企業コンサルタントで得た経験を活かして、農作物や家畜の品種改良の歴史からゲノム編集技術を応用した食品に至る最新状況まで紹介していただきました。

人にとって食経験がない新しい食品、ましてやゲノム編集や細胞培養技術を用いたノベルフードに対して、多くの人が不安や疑問を感じるのは自然なことです。

実際に食品として流通・販売していくためには、人々の不安や疑問に寄り添いながらていねいに進めていく必要がありますが、これは教科書では学べない内容です。

藁田先生はベンチャー企業と一緒に苦労しながら取り組んで来られましたが、実際に携わった人の生の声は学生にとって貴重な経験になったと思います。

授業「バイオテクノロジーと食品」では、食料問題の解決に向けたフードテックを中心に、日本そして世界で進められている新しい食品の開発とそれを取り巻く課題について学びます。

フードテックの技術革新により、私たちの食卓はどう変わっていくのでしょうか。

技術や時代がどんなに進んでも、「安全」と「安心」に向き合う必要性は変わらないことを学んだ今回の講義をきっかけに、食の将来を考えながら次のステップアップにつなげてほしいと思います。