2022年度研究室紹介③ 梅垣研究室🐟

梅垣研究室では11人の卒論生が、1グループ2 – 3人で、4つのテーマについて研究しています。
研究担当者は先ず自身の研究テーマを理解するための文献調査を行い、その結果を踏まえて研
究仮説を立て、実験または調査をしています。以下はその概要です。

・研究1(担当: KKさん、AYさん、AOさん)
魚のヒスタミン生成に関する研究です。この研究の作業仮説は、「ヒスタミン生成は魚の保存温
度だけでなく、内臓の有無が大きく影響する」です。

・研究2(担当: STさん、YUさん、CMさん)
糖尿病モデルマウスを使い、糖尿病の発症と進展に伴う体内アスコルビン酸濃度の変化を調
べる研究です。糖尿病患者では血漿アスコルビン酸濃度が低下し、生体が酸化ストレスを受けて
いることが示されていますが、各組織中のアスコルビン酸濃度については明らかではありません。
そこで、糖尿病モデルマウスを使い、糖尿病の発症に伴い各組織中のアスコルビン酸濃度がどの
よう変化しているかを測定します。この研究の作業仮説は、「糖尿病の発症と進展により酸化スト
レスを受けやすい組織でアスコルビン酸濃度が低下する」です。

研究3(担当: YSさん、KTさん、AYさん)
中高生と大学生の食品添加物に関する安全性の認識実態、および添加物表示の有無と商品
価格に関する調査です。この研究の作業仮説は、「食品添加物の安全性について不安に思って
いる人はメディア情報を参照している。また、無添加表示の商品は価格が高い傾向にある」です。

研究4(担当: AMさん、YMさん)
食品成分の機能性・安全性と摂取対象者に関する研究です。市場には特定保健用食品や機
能性表示食品が多数流通していますが、それらの製品は、「誰が、どのように利用するか」、によ
って有益にも有害にもなります。そこで担当者が関心を持った機能性成分に関するヒト試験の網
羅的な文献検索を行い、摂取対象者、摂取量、摂取期間などに関する詳細をまとめます。この研
究仮説は、「成分の効果は、特定のタイプの人が、一定条件で摂取したとき、有益な効果が期待
できるが、それ以外の人は過剰摂取しても意味がない」です。