2024年6月12日に特殊研究講座が行われました。
サンエイト貿易株式会社の本田和彦先生(常務取締役)、 熊木淑江先生(商品部長)及び大関敦子先生(商品部マーケティング課)に講師として登壇いただきました。
演題は「製菓専門商社の役割と責任-KAOKAチョコレートブランドとの20年の軌跡-」でした。
サンエイト貿易株式会社は、チョコレートやフルーツなど高級製菓原材料を海外から輸入し販売する専門商社です。本田先生の講演では、総合商社と専門商社、それぞれの特徴と違いを分かりやすく説明していただきました。食品の専門商社として、食の安心・安全を守るために品質管理が特に大切であること。そのために食品表示というものが重要となることを学びました。また、SDGsに取り組むための活動についても、お話いただきました。
熊木先生の講演では、貿易商社ならではの課題が紹介されました。チョコレートの原料であるカカオ豆の価格が高騰していること、カカオ豆の生産量が減少していること、海運事情により航路が限定されていることなど、世界規模の食料サプライチェーンを貿易商社が担っている実状を緊迫した声として感じることができました。
また、大関先生の講演では、100%オーガニック・フェアトレードチョコレートブランドKAOKA (カオカ)の取り組みと共にCEO ギー・ドゥベール 氏のビデオが紹介されました。KAOKA (カオカ)では、地球環境と生産者に配慮したチョコレートを創る理念をもとに、エクアドル等の4か国でカカオを守り育てていること、サンエイト貿易株式会社では、日本国内でのKAOKA (カオカ)商品の売上の一部を、KAOKA (カオカ)基金を通じて継続的にカカオ生産者を支援していることが紹介され、チョコレートを創る生産者の現状と世界を知るきっかけとなりました。
おいしいチョコレートを食べるたび、今回の講演を思い出すことになりますね。サンエイト貿易株式会社の皆様、貴重なお話を提供して下さり、ありがとうございました。