両立力

 昨日今日と春らしい陽気となったが、花粉は「非常に多い」らしく、マスクをしている人が目につく。

 今日3月12日は3月期入試。今年度最後の入試である。今年は新しい学科の開設はなかったが、昨年に比べ19.1%増と受験生が増えてうれしい。入学手続きをしてくださった合格者の割合も予想以上に高い。昭和女子大学が全員でよい教育をしようと取り組んでいることが少しずつ理解されている何よりの指標である。

 10日は終業式。1年を振り返る「反省と決意」の機会だと思うが、Time is flying、ぜひいい習慣を身につけて、どこへ出ても通用する女性になってほしいと願う。

 11日は大学院の院生の発表会。私のもとで博士号をとった社会人院生の渡辺さんが「人生が私に与える役割を果たした」と言っていたのが胸に響く。小森さんも修士から5年間勉強して満期退学。健闘を心から祈らずにはおれない。松島さんは「アメリカの女性労働の分析」という壮大な研究テーマに取り組む。縁あって、ともに勉強した人は格別の親しみを感じる。また教えるというより一緒に勉強することでこちらが学んでいると感じる。
 女性文化研究所で女性文化研究賞・奨励賞の選考委員会。最終候補作をどれにするか、大いに議論し時間があっという間に過ぎる。深くユニークな研究でなく社会にインパクトを与える作品を選びたいと願う。

 「両立力」という本の試し刷りが届く。仕事と家庭の両立に悩む女性の役に立てばよいのだが。