今回は、人間教育学専攻博士課程で研究している院生を紹介します。
湯浅阿貴子さんは、博士後期課程3年生で、押谷由夫教授の研究室に所属し、幼児教育と道徳教育の研究をしています。
2016年2月17日に生活機構研究科 学位請求論文公開審査会で、今までの研究成果を博士論文として発表しました。
【研究タイトル】 幼児期における道徳的規範意識の形成と保育者のかかわりに関する研究
まず、規範意識について先行研究・文献を網羅し、理論的枠組みを構築しました。そして幼児の園生活における規範意識の実態を的確に把握し、場面やエピソードを抽出し、分析結果を丁寧にまとめました。考察結果から、理論と実践のバランスがとれた実証的研究が完成しました。
指導教官の押谷先生が湯浅さんのプロフィールを紹介
湯浅さんの発表
湯浅さんから、今までの大学院生活を振り返ってお話頂きました。
【コメント】 大学院修士課程から博士課程にかけて、押谷先生にはおおよそ8年間、ご指導いただきました。
博士論文の執筆は、自分の研究に向かい、課題について考え続ける気力、研究と日々の仕事を両立させていくための体力、学術誌への論文投稿に励み続ける精神力が必要であることを実感しました。
私はそれらを一定に維持することが難しく、研究に集中できなかったり、計画通りに進まずに焦りを感じたりする時期がありました。しかし、どのような時期にも一貫して温かく、また一人の研究者として自立していくことができるようにご指導下さいました押谷先生には深く感謝しております。
また、論文提出前2か月から提出後4か月、計6か月くらいは、本格的に自分の考えと、論文に向かい合う期間でした。この間、主査の押谷先生だけではなく、副査の藤崎春代先生、永岡都先生、大妻女子大学の柴崎正行先生にご指導いただきました。学術的な観点から論文を執筆する際に重要となることを温かく、かつ丁寧にご指導いただけたことが、研究者を目指す自身にとって大変貴重な経験となりました。
そして、3月16日に坂東学長から博士号を授与されました!!
Dr. 湯浅阿貴子さん、8年間本当にお疲れさまでした。
これからもご専門の研究領域で益々のご活躍を!!
(担当:駒谷真美)