昭和ボストン校へは、個人の研修という形で訪れました。私が滞在した時期には、全米からアメリカの小学校や中学校の教員、教育関係者が研修に訪れていて、私もその研修に参加させていただき、活発な議論、グループワークなどを通してアメリカの教育システムの一端を体験できました。また昭和ボストン校の英語の教師やスタッフの方から、昭和ボストン校での英語教育の実践例を教えていただきました。特に、ある教員の方からは児童文学作品を活用した英語の授業方法について教えていただきました。私も出講先の大学の授業で文学作品を通して英語を教える機会が時々あるため、今後の授業の行い方のために参考になりました。ボストンはアメリカ合衆国の歴史が始まった場所で歴史的な場所が多く、18日間の滞在日数ではとても足りないほど、訪れるべき場所がたくさんありました。 私は19世紀アメリカ文学が専門で、特にNathaniel Hawthorne (1804-64)の研究を行っています。ボストンやその周辺はHawthorneなどの文学者にゆかりの地が多数あり、研究のための現地調査もでき、英語の教育方法や研究の面で大変勉強になりました。
上)アメリカ独立戦争の戦場跡地にあるオールドノース橋(Old North Bridge)で撮影。このすぐ近くにHawthorneが一時期住んでいた家、旧牧師館(The Old Manse)がある。 (撮影日:2016年8月11日)
笠原慎一朗
昭和女子大学大学院博士後期課程(文学研究科英米文学専攻)満期退学
現在、昭和女子大学総合教育センター 非常勤講師