【福祉社会研究専攻】医療福祉研究ゼミの紹介

医療福祉研究ゼミ担当の高橋学です。当ゼミのミッションは、臨床・研究・教育の一体化をミッションとしています。その専門とする領域は、医療・精神保健・在宅ケア、専門職の人材育成(スーパービジョン)、組織戦略の実践方法と社会問題をテーマに取り組んでいます。

構成は、正規の大学院生、科目等履修生、学科ゼミ生、専門職に就いている昭和女子OGの研究会(10年継続している)を核に構成されています。また、学内院ゼミと全国の研究会、北海道(2グループ)、東北1グループ、関東圏5グループ、東海1グループ、関西1グループ、九州2グループの研究会ネットワークを組織し、大学院での研究成果を地方の臨床研究会に発信し、またフィードバックを受け、新しい知見を生み出しています。これを長年新しい知見がでるたびに大手出版会社が取材と発信してもらうというシステムを構築しています。とりわけ近年国が重視している人材育成のスーパービジョンは、地方への発信と実践の方法論を広く現地で取り組んで効果を評価しています。

外部との連携としてはさらに、年1度永田町でネットワーク全体集合合宿を実施しています。学科学生も諸先輩専門職とセッションに参加し、キャリアデザインを学ぶ良い機会となっています。

さらに今年度より、ゼミでの発信を、アカデミックカンファレンスと称し、広く公開セミナーを試験的に実施しました。第1回は、「当事者主体の在宅医療とケアを考える」というテーマで、在宅診療の実践として、福島医科大学神経内科臨床教授の医師を招聘し、講演をテーマにエンドオブライフケアのありかに対してグループで活発な討議を行いました。参加者は福島から熊本まで定員を超える熱気のあふれる時間でした。第2回は「新たなるスーパービジョンの挑戦」で申し込みも多く3回に分けて実施します。第3回は、2月または3月で「緩和ケアとエビデンスの再検討」を予定しています。今後とも公開セミナーとしてアカデミックカンファレンスを充実していけたらと考えています。