【心理学専攻】2021年度修了生臨床心理事例研究会「臨床現場で役立つ睡眠の基礎知識」

【お知らせ】 大学や大学院を目指している受験生や普段よく眠れなくてお悩みの方に知っておいて欲しい情報を、当記事の後半に書きました。よかったらご参考にして下さい。


心理学専攻では、現場で働く修了生や学部心理学科卒業生がさらにスキルアップしていけるように、卒後研修プログラムとして「修了生臨床心理事例研究会(卒後研究会)」を開催しています。当研究会には現役の大学院生も参加し、授業で学んださまざまな心理的支援のアプローチについて現場での実践から学ぶとともに、今後のキャリアのモデルにも触れられる貴重な場となっています。

本年度は2月6日(土)の修士論文発表会の後にZoomにて開催し、現役の大学院生・修了生・教員など合わせて30名以上の方々に参加頂きました。

今回の発表者は昭和女子大学大学院心理学専攻および心理学科に今年度着任した村山で、「臨床現場で役立つ睡眠の基礎知識」と題して、睡眠科学でこれまでに明らかにされてきた知見をもとに、臨床現場で役立つ睡眠に関する情報を解説しました。

睡眠の分野は、これまで医学や薬学、生理学、脳科学などほか、心理学では特に生理心理学を中心に発展してきており、臨床心理学の分野ではまだあまり注目されていません。しかし、心理的なアセスメントやカウンセリングについて高い専門性をもつ臨床心理学が、睡眠の分野で果たせる役割は大きいと考えています。臨床心理学の知見・技術をもとに睡眠科学に貢献する研究(臨床心理学→睡眠科学)に加え、睡眠科学の知見・技術を臨床心理学に活かす研究(睡眠科学→臨床心理学)などを、これから本学で進めて行きたいと考えています。

これまでの睡眠科学と、本学での臨床心理学的な睡眠研究の展開

ご参加頂いた方々からは、「睡眠の重要性を学んだ」「睡眠について整理できた」「具体的なノウハウが知れてよかった」などのご感想を頂きました。


★ 受験生の方へ★

記憶した情報は、しっかり眠ることによって、数か月~数年先の試験当日にも使える情報として脳に保存されます。また、睡眠には、新たに覚えるための容量を増やす機能もあるので、よく眠ることによって翌日の勉強もはかどります。さらに、睡眠は、創造性や、感情の整理などにも関係すると言われています。さらに詳しく知りたい方向けに、現在、ベストセラーになっている1冊を参考文献として紹介しておきます。
参考文献:『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー(著)/桜田直美(訳).


★普段よく眠れなくてお悩みの方へ★

厚生労働省の次のサイトは、様々な情報が簡潔にまとめられています。よかったら参考にしてみて下さい。
厚生労働省(e-ヘルスネット)
➡ 不眠症
➡ 快眠と生活習慣

(心理学専攻 村山)