言語教育・コミュニケーション専攻 外部講師講演会 開催のお知らせ(募集終了致しました)

外部から参加ご希望の方へ
6月4日開催予定の川口義一先生による外部講師講演会に多くの方から参加のご希望をいただき、誠に有難うございました。
予想を上回る参加希望者があったことは講師の川口先生にもお伝えしました。
当日使用する教室の定員、ならびにオンライン参加者につきましても途中でブレイクアウトセッションによるグループ作業を行うことを考慮し、5月23日(月)の申し込みをもって募集を終了させていただきます。
これから参加申し込みを検討なさっていた方には大変申し訳ありません。
言語教育・コミュニケーション専攻では、毎年テーマをかえて同様の企画を一年に1回程度設けております。別の機会にご参加いただけますよう、お願い申し上げます。
昭和女子大学大学院 言語教育・コミュニケーション専攻

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言語教育・コミュニケーション専攻では、外部講師講演会を開催いたします。
今回は早稲田大学名誉教授である川口義一先生をお招きして御講義していただきます。
ぜひ御参加ください。

♦日時:6月4日(土)10:40~12:10

♦会場:昭和女子大学10号館3S02教室(オンライン参加可)

♦講師:川口義一 先生(早稲田大学名誉教授)

♦演題:日本語教育の新たな展開―ダメダメな教科書不要のコミュニケーション分析入門―

♦講演概要:現在の日本語教育の問題の最たるものは、いまだに「コミュニケーション」です。日本語教師の多くが教材中の会話文や練習問題文などが、コミュニケーションのあり方としてきわめて不自然であるため、その扱い方に悩まされた経験を持っています。表現の「文脈化」、すなわち「誰が誰に向かって何のために、わざわざ特定の文法・語彙を選択して表現意図をかなえるのか」というコミュニケーションの基本的な課題が詳細に検討されずに会話文や練習問題が作られているからです。文法項目の用法が適切に示されず、コミュニケーション教育も有効には行われていません。この状態は早期に解決し、この問題点に無自覚な「ダメダメ」教科書やシラバスは不要とみなし、そこから学習者と教師を解放しなくてはなりません。
本講演では、この課題に「コミュニケーションとは何か」そして「表現はいかにコミュニケーションと関わるか」という観点からアプローチし、教材の会話文や練習問題の批判的分析から立ち現れる「自然なコミュニケーション」のあり方への省察を通して、自由な表現者としての自律的学習者とそれをサポートする教師との良好な関係の構築に向けて、日本語教育の新たな展開を図る方略を提案します。
講演会には、参加者同士のグループ・ディスカッションも組み込む予定です。

♦講師略歴:早稲田大学名誉教授。元早稲田大学大学院日本語教育研究科教授。現在「初級教授法研究会」主宰。世界規模の日本語教育や教師研修にて精力的に活動中。著書には『もう教科書は怖くない! 日本語教師のための初級文法・文型完全「文脈化」・「個人化」 アイデアブック』(ココ出版・2016/12)・『敬語表現教育の方法』(共著・大修館書店・2006/7)ほか多数。

♦参加申し込み:本学関係者以外の方は、[件名:6月4日 外部講師講演会参加希望]、[本文:お名前と学生、社会人の別]を明記の上、genkomi@swu.ac.jp まで、メールにてご連絡ください。

♦会費:無料。

20220604外部講師講演会日本語・川口先生 ポスター