「東南アジア青年の船」紀行⑥ [2011年01月18日(火)]

東南アジア青年の船
~シンガポールでのホームステイ~

シンガポールは小さいながらも経済的に豊かな国として有名です。国土面積は東京の大きさにも及びませんが、それでも生活水準が高い国です。小さい国なので、たくさんの人がマンションに住んでいて、私のホストファミリーも3人の子どもとベビーシッターがいるのにもかかわらず、マンション住まいでした。驚いたことに、マンションはたくさんの部屋や駐車専用の建物、子どもの遊び場やプールがついていて、まるで豪華なリゾートホテルのようでした。
この国には多数の民族が住んでいて、だいたい大きく分けると中華系、マレー系、インド系の人がいます。今回一緒にホームステイをすることになったマレーシア人の参加青年と私の家族が歓迎夕食会でマレー語を話していたので、そのときにマレー系の家庭だとわかりました。マレーシアとインドネシアで似たような文化を体験していたので、日本との文化の違いに対してそれほど驚くこともありませんでした。もう辛い食べ物を食べることや手で食事をすることには慣れていたからだと思います。ただ、中華系が圧倒的に多いシンガポールでマレー系の家庭にホームステイするとは思っていませんでした。シンガポールでは民族によって大きく分けて3つのコミュニティーが形成されていました。ホームステイ中、私は中華街に観光に連れて行ってもらったものの、ほとんどの時間をマレー系のコミュニティーの中で過ごしました。表面的には異なる人種が問題なく共生しているようでしたが、実際にはそれぞれの地域社会の中で、目に見えない壁のようなものを感じました。
私のホストファミリーは休日さえもいつも忙しいようでしたが、いろいろな場所に連れて行ってくれました。しかし観光を十分に楽しんだ半面、家族愛があまり無いなと思いました。両親が常勤の共働きで、彼らが子どもの面倒をみる時間があまり無いそうです。私が泊まっている間もいつものように子どもをずっとベビーシッターに預けたきりでした。シンガポールでは普通のことのようですが、私としては触れあう機会の無かった子どもたちがかわいそうだなと思いました。観光客として行ったら知ることのなかっただろう、本当のシンガポールの日常生活を経験することができました。