本日は、昭和ボストンで日本語プログラムディレクターをされている服部先生に英コミ学生がランゲージパートナーを務めている活動についてご紹介いただきました。
昭和ボストン日本語コースには、常時100名前後の学習者がいます。2020年秋学期からは、コロナの為、従来の対面コースは休講、オンラインのみにて授業を行っています。 5名のネイティブスピーカーの日本語講師は、全員、様々な大学、高校、教育機関で最低15年の日本語教育経験があります。
日本語学習者は社会人、大学院生、研究者、エンジニア、弁護士、大学講師、ジャーナリスト等、初心者から日本語学習歴2~30年の上級者まで全てのレベルを含んでいます。日本語を学ぶ動機は、日本留学、日本旅行、家族が日本人、仕事、日本文学、日本文化芸術、学術調査、日本語能力検定試験、日本移住準備、趣味、日本料理や酒、アニメ、ゲーム、J-POP、日本語能力維持等、多岐にわたっています。
日本語クラスは1時間40分で週1回、1学期は12週間です。英コミの学生たちには、毎週、クラス後半の3~40分間日本語授業にボランティアとして来てもらい、学習者と1対1,或いは小グループでその日の授業内容に基づいた会話練習、復習を日本語英語両方にて補助指導してもらっています。週一のグループ授業での講師の講義だけでは各学習者への充分な指導を施す事が困難なので、英コミの学生たちの協力は授業構成上とても重要で、欠かせなくなっております。
本日は日本語学習者からのコメントを紹介します。
学習者A(初心者):
「初めて生の日本人と話せ、感激です。とても貴重な体験、ありがとうございます。」
学習者B(初級者):
「妻は日本人ですが、自分のつたない日本語の相手をする根気がないので、授業の直後にネイティブの人と練習できて、とても満足しています。」
学習者C(初級者):
「来年、家族で日本旅行する予定なので、色々な状況で実際に使われている日本語の練習ができ、現在の日本の情報も知れて楽しいです。」
学習者D(中級者):
「授業で分からなかった事を英語で再確認できると同時に、英コミの学生さんの英語の練習にも役立てて、嬉しいです。」
学習者E(上級):
「30年位日本語を勉強していますが、ネイティブの人と様々な話題を話せる英コミの学生さんとの時間は自分の日本語能力維持の為、欠かすことができない時間です。」
英コミの学生たちも、単なる英語のスピーキング練習だけでなく、アメリカ文化、社会、職場、進路選択、家庭生活等を年長社会人との時間を通して、同世代との交流だけでは垣間見る事のできない経験を楽しんでもらっているのではないでしょうか。