「国際コミュニケーション概論」のビジネスコミュニケーション担当の杉橋です。少数者の言語権について学ぶ単元があり、手話通訳の井上一美さんにインタビューを行いました。手話には大きく分けると生まれつき耳の聞こえない人対象の「日本手話」、後天的に耳が聞こえなくなった人対象の「日本語対応手話」の2種類あり、文法も違うそうです。通訳士の方は複数の手話を使いこなしていた、とは驚きました。2013年に鳥取県で「手話言語条例」が制定されて以降、他の自治体でも条例が制定され、聴覚障がい者の権利が認められ教育現場や記者会見で通訳する機会がやっと多くなった、とのことでした。聾者の方々が「当たり前の生活がしたい」と、静かに声を上げて権利を掴んできた結果のひとつ、とのことでした。
視覚言語なので、相手の目を見てコミュニケーションを取ったり、後ろから声を掛けるのではなく肩をたたいて喚起したり、と健常者が気を付けるべき聾文化のコミュニケーションスタイルもお話いただきました。