【英コミ卒業生】ボストンの大学院修了後に大学で英語講師・外資系スタートアップ企業で海外進学支援をするYukaさん

英コミ在学生の皆さん、英コミの受験を考えている高校生の皆さん、こんにちは。2017年度卒業生の Yuka です。私は、小さいときから食いしん坊で、ごはんやさんへ行くたびに「これと、これと、これを食べたい!」と欲張り発言を度々していたことは、未だに家族の笑い話ですが、英コミ時代も、あれもこれも、とやりたいことを目いっぱいに経験しました。

高校生の時に参加した2週間のカナダへのホームステイをきっかけに、もうちょっとちゃんと英語でやりとりできるようになってみたい!と思い、英語力が鍛えられる大学に行こうとぼんやり考え始めました。同時に「学校」についても興味があり、当時非常に話題となった児童英語教育に大きな関心を持ちました。長期の留学を通じて英語力を鍛え、異国での教育現場をみたい。児童英語教育を学び、せっかくなら教員免許もとってみたい。こんな欲張りが叶えられる英コミを志望し、BLIP13として3セメスターを昭和ボストンで過ごしました。

ボストン留学では、大晦日行事やボストンマラソンなど数え切れないほどのボランティア活動を通じて地域と交わり、ボストンの街を学びました。BLIP13でミュージカルを発表したり、成人式でスピーチをしたりと、ひとまえで話すという挑戦を多く経験したのも印象に残っています。大勢でわいわい、が苦手なタイプなので、寮生活に大きな不安もありましたが、イベント事などはとりあえず ”show up”、そこにいることだけは心掛けました。1年半を共に過ごしたメンバーは、同級生から、留学仲間、そしてお互いを支えあう友人に変化していきました。彼らがいたからこそ、たくさんの挑戦ができ、良い留学になったのだと思います。

ボストン留学を終え、世田谷キャンパスへ戻ると就活を意識する機会が増えました。「卒業後はどうしようか」と考えると、ボストン留学で頑張った英語で自分がどれだけできるのか挑戦してみたい、と思い始めました。留学後、CIE (国際交流センター) のお手伝いの一環で、海外からのお客様へ向けて、英語でキャンパスツアーをする活動をしていました。様々な方とお話をする機会があった中で、海外協定校の関係づくりをお仕事にしている方と出会い、留学や国際教育を専門に学んでみたい!と、本格的に大学院留学を考え始めます。一方で、右も左もわからないアメリカ大学院進学に、なかなか一歩が踏み出せないでいました。多くの英コミの先生が背中を押してくださり、大学卒業後は再度ボストンへ渡り、レズリー大学大学院修士課程 現 国際高等教育プログラムへと進学しました。

レズリー大学は、小さな私立大学ですが、ハーバード大学の校舎のお隣、学生・観光客でにぎわう地区に位置します。私が在籍していた修士課程は、国際高等教育の分野では広く知られており、多くの在学生・卒業生がボストン近隣はもちろん、ニューイングランド地方の大学の、留学生課などで働いています。「レズリーの学生です」と自己紹介をするだけで、話がつながることも多くて大変驚きました。インターンの面接や、OG訪問(お仕事に関する実情や雰囲気に関して質問すること/ Information Interview)などでも「レズリー生であること」はメリットになりました。この経験から、ネットワークの大切さを学びました。また、ボストン日本祭り実行委員会や、総領事館でのインターンなど、学外での活動も積極的に行いました。これらを通じて出会ったメンターさんたちは、かけがえのない存在です。

修士課程を修了するには、半年の実地研修が必要でしたので、小さなホームステイ斡旋会社で 日本プログラムコーディネーターとして働くこととなりました。昭和ボストンの感謝祭休暇ホームステイ・プログラムの立ち上げの協力や、日本を含む5か国の中高生、大学生向けのオリエンテーションを担当しました。卒業後は市内の工科大学にて、国際プログラムコーディネーターとして、欧州からの留学生の受け入れや、海外留学フェアの企画運営など担当しました。「留学生」という立場で 「留学生」を支援する経験は、非常にユニークなものでした。同時に、その視点を活かすことを期待されていました。また留学業界は、政治・経済とも深く関係し、大きな影響を受けることも学びました。今後の進路を考えている最中に新型コロナウイルスの世界的流行を受け、日本への帰国を決めました。帰国後は、語学留学プログラムの窓口運営のお仕事を経て、大学で英語講師・外資系スタートアップ企業で海外進学支援をしています。昭和女子大学では2021年度から全学共通教育センターで英語の授業を担当しております。英語を使えるってどういうこと?英語がつかえたらどんなことができる?したい?といった視点を大事に、外国語が分かる使えるって楽しいかも、外国語が使えるとみえるものがあるみたい、と思ってもらえるよう授業をしています。

みなさんも、学年のおわりや学校卒業が間近になってくると ”What’s next?” 、次は何をするの?と聞かれることがあるのではないでしょうか。わくわくするときもあれば、ちょっとプレッシャーに感じるときもありますよね。でもみなさんの周りには、すてきなコミュニティがきっとあると思います。先輩や先生方などのメンターさんたちとのつながりを大事に、困ったときは相談してみてはいかがでしょうか。自分が見えていない角度に目を向けるきっかけとなると思います。もやもやした気持ち、がんばるぞーといった野望を仲間と共有してみてはいかがでしょうか。ピアー (peer) だからこそ共感できるものがきっとあるはずです。競争もいいですが、お互いに支え、高めあう存在は、次の一歩を踏み出す力になるかと思います。私にとって英コミは、そんなメンター・ピアーと出会える素敵な場所でした。そしてみなさんにとっても、英コミがそうであるならば、卒業生として嬉しく思います。

大学3年生のときに宮城県女川町へワークキャンプへ参加しました。そこで行われている紙ランタン祭を昭和ボストン、ボストン日本祭りでも開催。紙ランタン発祥の北海道滝川市は、マサチューセッツ州に姉妹都市をもちます。写真は昭和ボストンの日本庭園。

毎年6月にチャールズ川で行われるドラゴンボートフェスティバル。大学院の友人の誘いで、アジア系移民を支援するNPOのメンバーとして、ドラゴンボート大会に出場しました。約20人で息を揃えて漕ぎます。大きなお祭りも同時開催されており、中国の端午節で食べるちまきなどのグルメも楽しみました。