八王子医療刑務所を見学しました

先週の10月7日に、荻野先生引率の下、2年生の有志で八王子医療刑務所を見学しました。

八王子医療刑務所は身体疾患や精神疾患を抱える受刑者の受け入れを行っている場所で、精神科、内科、歯科、眼科などを備えた439名を収容できる規模があります。

本来はこの場所で治療をして、罪を償うために、元々いた刑務所に戻すことが目的とされていますが、近年は受刑者の高齢化が問題となっており、平均年齢は53歳、在所期間は約5年、そして年間に55名の受刑者が亡くなっているそうです。

実際に施設内の見学もさせていただきました。予算の都合上最新の医療機材を揃えることができないと仰っていましたが、人工透析や手術も受けることができ、想像していた以上に充実した医療環境だと感じました。

また、社会福祉士の方からのお話を伺いました。刑務所で働く社会福祉士の人は、福祉の概念以外にも受刑者に対する社会的な倫理を意識して業務に当たらなくてはならないというところに専門性を感じました。

犯罪を犯した背景には様々な社会問題があるということを知り、また受刑者に対してここまで手厚い医療が必要なのか疑問に思いましたが、医療刑務所の実際について大変勉強になりました。

(2年 西・川端)