学外の学びと出会いーシンポジウム等のボランティアー

2017年7月1日(土)に『共生社会を創る愛の基金』第6回シンポジウム「『罪に問われた障がい者』の支援-新たな制度展開と多様な草の根の取り組みー」が日本教育会館一橋ホールで開催されました。

 

シンポジウムチラシ_ページ_1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この「共生社会を創る愛の基金」は、前厚生事務次官・村木厚子さんが「郵便 不正冤罪事件」で得た国家賠償金を基に2012年に立ち上げられ、 社会のなかで「生きにくさ」を抱え、犯罪を繰り返している障がい者や、 障がいがあるため十分な取り調べや裁判を受けられない、「罪に問われた障がい者」への支援の充実を目指し研究事業・助成事業・広報活動に取り組まれております。

このシンポジウムの開催にあたり、北本ゼミの3年生がボランティアとしてお手伝いをしました。前日の夕方からは、6名の学生が当日配布資料の準備を行い、当日はそのうちの4名が朝の8時から閉会まで受付や接待のボランティアとして活躍しました。

約500名の参加者の方への受付対応やシンポジストの接待等に、ゼミ生は大活躍でした。
事務局の方からは、事前の打ち合わせ等でのメール対応や当日の受け答えや動きが、礼儀正しくきちんとしていて、昨今の若者において問題になるようなことが全くなく素晴らしいと高評価でした。また、その様子を見られたある学会の事務局の方からは、9月に開催される学会の大会でもお手伝いをしてほしいとのオファーが北本にあったほどでした。

実は、北本ゼミの3年生たちは今回に限らず、昭和女子大学で開催された「福祉環境サミット」で同じようなボランティアをしております。そのときにも、とても良い評価を事務局から受けたのですが、今回はそれらの経験も踏まえて、工夫や配慮ができたかもしれません。

それとともに、何よりも日ごろから昭和女子大学では式典等で、ブラックスーツを着用することが多くそうした服装で対応することになれていること、また福祉の学生は実習や授業等を通して、対人援助のことをたくさん学んでいることがより配慮ある言動につながっていると思いました。

一方、学生にとっては、前回のときもそうですが、ボランティアをすることで、貴重なシンポジウムを無料で拝聴でき、お昼(お弁当)も頂ける上に、最後の懇親会にも無料で参加できるというメリットもありました。そうしたこともあり、今回も学生から積極的にボランティアの参加申し込みをしてくれました。

特に、今回は7月5日に本学科の特別研究講座の講師としてお招きしている勝部麗子さん(HNKドラマ「サイレントプア」のモデルになった豊中市社会福祉協議会のコミュニティソーシャルワーカー)もシンポジストとして登壇されていましたので、一足先にお話を聞くとともに、懇親会でご挨拶ができました。

 

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(左から3番目が勝部麗子さん)

今回お手伝いをして、学生たちは大学では学べない貴重なお話と出会いを体験することができ、さらに多様な方々からの高い評価を受けて、とてもラッキーだったのではないでしょうか?
こうしたシンポジウム等への参加が福祉分野への就職や資格取得等へのモチベーションアップにつながったりするほか、シンポジウムには多数の学生も参加しておりましたが、こうしたシンポジウムに連続して参加していた学生に就職へのお誘いがあったというお話も聞き、学生にプラスになることが多いと実感しました。
今後もこうした機会の依頼については、学業や実習等に影響がない範囲で積極的に学生に紹介をしていきたいと思いました。
(北本佳子)