平成30年度第1回特殊研究講座が開催されました

7月4日に、特殊研究講座が行われました。今回はめぐみ在宅クリニック院長 一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会の小澤竹俊さんにご講演いただきました。「エンドオブライフ・ケア~人は最期に穏やかになる~」というテーマで、事例をもとに苦しみとは何か、どうすれば苦しみと向き合うことができるのか、私たちにできることは何かというお話についてお聞きし、多くの学びを得ることができました。

本講演を通して、苦しむ人に私たちが出来ることは、相手の苦しみを和らげるために理解し共感することだと学びました。私たちは苦しむ人と同じ苦しみを経験したことがない場合が多いと思います。その時に「あなたに私の気持ちなんて分からない。」と言われてしまえばその通りです。しかしそこで、あなたの気持ちなんて理解ができないからと言って諦めてはいけません。そこで相手の支えとなれるように、良き理解者となれるように話を聞くことが大切と学びました。私自身も、話を聞いてもらい共感してもらったことで、自分の味方が増えたと思えた経験があります。しかしただ相手の話を聞き理解するだけでは、苦しみを和らげることは出来ないです。相手の話を聞き続け、私を理解者と思ってくれることで、良き理解者になることができると学びました。

また今回の特殊研究講座では苦しみという言葉と向き合い考えました。人によって苦しいと感じる程度は、それぞれだと思います。だからこそ人は誰しも苦しみを経験したことがあると思いました。その中で相手の苦しみに気づき、苦しみを緩和できるようにその人の良き理解者となり、一緒に支えとなるものを探し、その人の支えになることのできるような人間になりたいと思います。

今回の特殊研究講座を終え、福祉の専門分野を学び、将来に生かしていきたいと考えている私たちにとって、大切なことを学ぶことができ吸収できたと思います。今後につながるように、本日得られた学びを生かしていきたいと思います。

(3年 小堀あずさ)