成田空港からヘルシンキに向けて出発

8月26日、朝9時に成田空港第二ターミナル・インフォメーション前に集合しました。朝だったこともあり、まだみんな少し眠たそうにしていました。事前に先輩方と交流する機会が少なく、この時はまだ打ち解けていなかったので、お互いがお互いに気を使っているような様子でした。北欧福祉研修でお世話になった㈱かもめの深井さんから現地の訪問先でお礼としてお渡ししたお土産を各自預かり、保安検査場に向かいました。搭乗して着席してみると、なんと自分の席は他の6人より10列も離れており、隣は一般客でした。少し心細く、友達とおしゃべりできないことを残念に感じていました。しかし、その不安はすぐに消え去りました。隣に座った一般客は3歳の弟と5歳のお姉ちゃんを連れたお母さんでした。搭乗直後は交流がなかったのですが、機内食の時間になり、私の隣に座っていた3歳の弟はお母さんの手が届きにくく食べさせるのが大変そうだったので手伝うと、3歳の弟が「ありがとう」と言い、5歳のお姉ちゃんもよく話してくれるようになりました。子どもたちは、とても活発で就寝時間になっても元気だったので少し戸惑いましたが「眠たいからすこし寝てもいい?」と聞くと寝かしてくれたので安心しました。起床時間になると、3歳の弟と5歳のお姉ちゃんの位置が入れ替わっており、私の隣は5歳のお姉ちゃんになっていました。お姉ちゃんとはお気に入りの柄や髪型の話をしました。また、「トイレに行きたいけど一人じゃ怖い」と言われたのでついて行きました。二人の兄妹とたくさんお話ししたり、遊んだりしたおかげで、10時間のフライトはあっという間でした。また、私は保育士の資格取得を目指しているため、とてもいい経験になりました。フィンランドに到着すると二人の兄妹から「ありがとう。バイバイ」と言われハグをされました。とても可愛くて和みました。また10列離れた6人とも合流し入国審査を受け、無事に全員入国しました。空港を出てみて最初の感想は「寒っ!!」でした。思わず「っ」が入るほど東京との気温差が大きく、手荷物に上着を入れておいてよかったと思いました。ホテルに到着し、この日は先生と深井さんを含む9人で晩ご飯を食べに行きました。夕ご飯はイワシのフライとピザを友達と半分にして食べました。晩ご飯の時に初めてお金を使い、フィンランドの物価の高さに驚きました。また、これは後々過ごしてみて気が付いたことなのですが、北欧は味付けに酸味が効いていて酸っぱいものが多かったです。その訳を通訳さんなどに聞いてみると、食品を腐らせないように保存するための方法であるということがわかりました。晩ご飯の後は近くにあったスーパーに先輩方と行きました。この時少しだけ先輩とお話することができました。北欧福祉研修を通して先輩方にはとてもお世話になりました。ある日は晩ご飯の後、先輩方と一つの部屋に集まりゲームをしたり、活動後に一緒に買い物に行ったり、たくさんお話しするなどして、とても楽しかったです。1年生2人だけで初めはとても不安でしたが先輩方のお陰でとても楽しかったです。また、訪問先も興味深いものばかりでとても素晴らしい経験になりました。

(福祉社会学科1年生 Oさんより)