学寮研修ー3日目:労作

3日目午前中は海岸清掃を行いました。

昭和女子大学では「労作」と呼んでいます。

労作に先立って、3年生のチーフ&副チーフから労作の意義についてのスピーチがありました。

以下、ご紹介します。

 

皆さん、1年間に日本の海岸全体に流れ着くごみの量はどのくらいかご存知ですか。正確な量を知ることは難しいですが、公益財団法人 環日本海環境協力センター NPECでは海辺の漂着物調査の結果をもとに、日本の海岸全体に流れ着くごみの量を約19万トンと推定しています。体積は、約63万?でこれは、東京ドーム1/2個分に相当します。
皆さん、想像してみてください。波と共に押し寄せ、海岸を埋め尽くすゴミの山。洋上はるかな無人島の浜にも打ち上げられるカラのペットボトル。海流に乗って何千キロも流され、浮遊を続けるビニール袋。海底の泥の中に大量に堆積するマイクロプラスティック・・・。今。海に大量に流入するプラスティックが世界的な問題となっています。
今回、例としてしおりにも長崎県対馬市の海岸のゴミと網にかかったウミガメの写真を掲載しました。長崎県対馬市の写真からは、プラスティックや缶などのゴミがあふれ、歩く場もなくなっている海岸の様子がわかります。また、ウミガメの写真からは、人が捨てたゴミが海で暮らす生物たちの生活に多大な迷惑をかけていることが見て取れると思います。しおりで示したように、日本国内にも、海岸のゴミ問題を抱えた場所もあります。私たちが今学寮に来ている館山市でも、海岸にプラスティックをはじめとし、ゴミが散乱している状況がみられます。
この問題に対し、館山市では、2012年に「沖ノ島まるごとゴミ拾い」という沖ノ島に捨てられたゴミを地域住民や民間企業などが協力して集める活動や館山海辺の鑑定団などによる海岸の環境を守る活動など、海岸を綺麗に保つための取り組みが行われています。
今回の労作では、先に述べた日本の漂着物をはじめとした海岸ゴミの問題について知り、皆さんに関心を持っていただきたいです。海岸のゴミは人の手によって生み出されます。私たちにも決して無関係なことではありません。このことを理解し、館山市の海岸清掃活動の一助となれるように、しっかりとゴミを拾いましょう!

 

 

 

労作チーフ:佐藤(3年生)  労作副チーフ:横田(3年生)