専門演習Ⅰ(根本ゼミ)では、2025年度の授業成果をまとめた『ゼミ活動報告書』を作成しました。3年生ゼミ生10名が、1年間の授業の中で取り組んできた研究活動を形にしたものです。
専門演習では、「共生社会の実現」をテーマに、障害のある方々の暮らしや、だれもがともに生きる社会について学びます。この授業は、4年次の卒業論文作成にもつながる大切な学びの場です。文献を読んで知識を深めるだけでなく、学生同士で意見を交わしながら、自分なりの問いを見つけ、考えを深めていきます。調べる・考える・まとめるという学びの積み重ねを通して、大学での研究の基礎を身につけていきます。
今年度の専門演習では、学生が2つのグループに分かれ、それぞれのテーマについて共同研究を行いました。1つ目のグループは、企業における障害者雇用と職場定着を取り上げ、障害のある方が働き続けるために必要な環境や支援について考えました。文献を読みながら理解を深めるとともに、実際に企業を訪問してインタビューを行い仕事内容の工夫、上司や同僚との関係、専門職による支援、外部機関との連携などが安心して働き続けるために重要であることを学びました。
もう1つのグループは、マスメディアの役割に着目し、障害に関する報道や表現が社会の理解にどのような影響を与えるのかを考察しました。新聞社への質問紙調査を通して、言葉の選び方や当事者の声の取り上げ方が、読む人の受け止め方に大きく関わることを学び、共生社会の実現に向けてメディアが果たす役割について考えを深めました。
授業では、KJ法を用いて意見を整理し、議論を深めていきます。付箋を使って考えを可視化しながらまとめることで、多様な視点を整理し、より深い理解につなげています。こうしたプロセスを通して、学生は自ら問いを立て、考える力を身につけていきます。
専門演習は、学生が主体となって学びを進める授業です。今回完成した活動報告書もその積み重ねから生まれた成果の一つです。今後も専門演習では、学生が自ら課題を見つけ仲間とともに考え、学びの成果を主体的に発信していく授業を大切にしていきます。
担当教員:根本