5月31日(水)に、日本語スキル関連のテストを、現代教養学科の1年生から3年生まで全員必修で受験しました。1年生は「日本語運用能力テスト(応用)」を、私は2・3年生対象の「課題発見・解決能力テスト」を受験し、2年生は「応用レベル」、3年生は「発展レベル」に挑戦し、今まで学んだことをもとに力を発揮しました。
このテストはZ会グループ・基盤学力総合研究所が作成しており、国語力を測るためのものです。これから社会へ出て行く上で、私たちに必要な力がどの程度備わっているかが、試験結果に現れます。今後はグローバル社会と向き合っていくことになりますが、課題を発見したときにどう行動するかが問われています。ある問題に出会った際に、それを解決するためにはどのような情報が必要なのか、その情報を見つけるために何をするべきなのかというところから始まります。こうした「情報を見つけ出す力」に加えて、「論理的に記述できるか」「情報をもとにして自分なりの意見を述べられるか」などの観点から、現時点での国語力を把握することができます。
第1問30分、第2問60分の試験後、3年生全員と2年生の希望者でフォロー講座を受講しました。試験に関してそれぞれ様々な思いがある中でも、今回の経験を今後どう生かしていくかをわかりやすく説明してくださいました。
まず、現代はすでに「AIが人間に勝つ時代」に突入しているというお話がありました。最近の例としては将棋がありますが、今まで人間が行っていたことを機械でもこなすことが可能になったのです。こういった時代を生きていくうえで必要なのは、「情報をもとにして『自分は』どう考えるのか」を説明する力です。
次に、就職面接に関するお話があり、最近はグループディスカッションを行うところが増えているそうです。これは意見を述べる力がどの程度備わっているかを見るためです。ただ自分の意見を主張するだけではだめ、また他人の意見をまとめるだけでもだめで、他人の意見を聞いたうえで「自分なりの考え」を話せるかどうか、情報を鵜呑みにするのではなく、批判的に違う面から発言できているかどうかが重要だそうです。
今回の3年生の試験でも、そのような力を測ることができます。与えられた資料の情報を組み合わせるのではなく、それを自分でどう解釈して意見を述べられるかがポイントでした。選択問題に関してはどれを選んでも間違いではないのですが、選択したものが自分の意見にきちんと反映されているかが大切です。
今後社会人として生きていくうえで、他人の意見を取り入れることはできますが、それを自分の意見にすることはできません。自分がよいと思ったアイディアを参考にしながら、自分なりの考えを発信していかなくてはなりません。無数にある答えの中から自分が選んだものの根拠を説明できる人材が求められています。
私は今回の試験を通して、「自分自身で考え、それを発信していく力の必要性」に気づくことができました。なぜ自分がそう考えるのかということを基準とし、そこから新しいものを生み出せるよう努力しようと決めました。そのためのヒントは現代教養学科での学びにあると感じているので、小さな気づきなどを大切にしていきます。
成績が返却されたら、アドバイスコメントをよく読んで、今後に生かしていきたいと思います。
(2年 清田)